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青森サイクリング1日目:八戸→十和田→奥入瀬
2021年6月17日〜19日の3日間,青森県でサイクリングと観光を楽しんだ.例年より早い梅雨入りで全国的に雨の多い期間だったが,直前まで天気予報を睨みながら,最終的に,八戸から奥入瀬渓流と十和田湖を経由して青森に至るルートに決めた.
サイクリング旅行概要
1日目:新幹線輪行で京都から八戸へ.種差海岸まで南下し,その後北上して,十和田市を経由し,奥入瀬渓流温泉郷へ.野の花 焼山荘に宿泊.走行距離97.53km,獲得標高729m.
2日目:奥入瀬渓流を走って十和田湖へ.さらに西へ進み,黒石市を経由して青森市街へ.青森センターホテルに宿泊.走行距離117.11km,獲得標高1026m.
3日目:午後から雨との天気予報だったこともあり,自転車はホテルに預け,バスを利用して,三内丸山遺跡,あおもり犬,ねぶたの家ワ・ラッセなどを訪問.夕方,飛行機輪行で青森から京都へ.
新幹線輪行で京都から八戸へ
東海道新幹線と東北新幹線を乗り継いで,京都から八戸へ.遠い.青森まで飛行機で移動することも検討したが,強い東風が吹くことが予想されたため,八戸から十和田湖に向かって西向きに走るコースを選択した.
八戸駅に到着したのは昼前.ロードバイクを組み立てて,12:10にサイクリングを開始した.
米八の生ウニ・帆立丼
八食センターの米八で,生ウニ・帆立丼を食べた.せんべい汁つき.写真の通り,とても美味しいに決まっている.
ウミネコだらけの蕪嶋神社
太平洋岸に向かい,蕪嶋神社へ.
海沿いの丘の上にある神社で,とにかくウミネコが多い.恐ろしく多い.地面はウミネコの糞で覆われている.この糞攻撃を回避するため,ご自由にお使い下さいの傘が大量に置かれている.
八戸菓子匠 港むら福
蕪嶋神社の手前で,八戸菓子匠 港むら福に立ち寄り,昆布羊羹「より藻」と夏限定「甘夏の生どら」を購入した.
種差海岸でのんびりしながら食べるつもりだったが,甘夏の生どらは保冷剤付きでも30分持たないと教えてもらい,蕪嶋神社に近い公園で食べた.甘夏の酸味と生クリームの甘みが絶妙でとても美味しかった.
青空に白亜の鮫角灯台
「日本の灯台50選」にも選ばれている美しい鮫角灯台へ.ここから太平洋が一望できる.快晴の空に白亜の灯台が映える.
葦毛崎展望台
鮫角灯台前の岬にある葦毛崎展望台.ゴツゴツした岩と太平洋の雄大な景色を楽しめる.
ホロンバイルのソフトクリーム
葦毛崎展望台にあるカフェテラス ホロンバイルで,一番人気と書いてある「まきばソフトクリーム」を購入して,太平洋を眺めながら食べた.暑い日のソフトクリームは最高だ.
芝生の広がる美しい種差海岸
海岸線を南下して,いよいよ種差海岸に到着.芝生が広がり,ゴツゴツした岩の向こうに太平洋を一望できる,のどかな公園だ.しばし海を眺める.
のんびりしていたら,既に 14:50 になっていた.ヤバイ.奥入瀬まで走らないといけないので,ここからは加速する.一気に十和田市へ.
菓子工房 京甘堂
種差海岸からピッタリ2時間かけて,十和田市の菓子工房 京甘堂に到着.ここのお菓子も美味しいと評判だ.翌日のサイクリングで食べようと,「湖畔のおとめ」「奥入瀬果樹」などいくつか購入してみた.「湖畔のおとめ」が一番人気とのこと.
十和田市現代美術館 アート広場
時間の都合で,十和田市現代美術館に立ち寄る予定はなかったが,そのアート広場で作品を見学した.草間さんの作品の他,巨大なオブジェがたくさんあって,面白かった.
相馬菓子舗の紅玉アップルパイ
サイクリングと言えばスイーツ.今回の青森サイクリングでも,初日だけで,港むら福,ホロンバイル,京甘堂に立ち寄った.そして最後に,相馬菓子舗へ.ここの「紅玉アップルパイ」が美味しいと評判だったので,コースに組み込んでおいた.
種差海岸から十和田市まで一気に走って,お腹もすいていたので,アート広場でアップルパイをいただいた.これ,無茶苦茶美味しい.元々,アップルパイはそれほど好きではなく,ケーキを食べる機会があっても避けてきたのだけれど,相馬菓子舗の紅玉アップルパイは,出来立てだったこともあるのかもしれないが,強烈に美味しかった.これが本物のアップルパイか!と衝撃を受けた.Twitterやfacebookでも「相馬菓子舗のアップルパイは美味しいですね!」と賛同の声があり,林檎にはうるさいはずの地元民からも相馬菓子舗のアップルパイを推す声が寄せられ,本当に美味しいのだと思う.十和田市に行く機会があれば是非食べてみて欲しい.
奥入瀬渓流温泉
相馬菓子舗のご夫婦に「えっ,今から奥入瀬まで行くの⁉」と驚かれつつ,さらに20kmほどを走って,奥入瀬渓流温泉へ.徐々に渓流の雰囲気が出てくる.
国立公園「奥入瀬渓流」の東側入口に位置し,十和田湖・奥入瀬観光の拠点とのことだが,奥入瀬渓流温泉は寂れている.大丈夫かここ…と感じたほどだ.
野の花 焼山荘に宿泊
寂しく人影もない道を奥へと進んでいくと,野の花 焼山荘が見えてきた.完全に周囲から浮いている,とても綺麗な宿だった.ここで,青森サイクリングの第一日目が終了.あとは,温泉に入って,美味しいお酒と料理をいただいて,寝るだけだ.
ロビーも廊下も客室も,総たたみ敷き・総青森ひば造り.とても雰囲気が良い.畳敷きなので,館内の移動にスリッパは使わない.宿の皆さんはとても親切で,自転車は玄関の中に置かせてもらい,温泉で汗を流してから夕食にすることに.
そして何より,4.5畳の小さな部屋(バストイレなし)を予約していたのに,お客さんが少なくて部屋に空きがあるからと,8畳の広い部屋(バストイレあり)に変更していただいた.
温泉は源泉掛け流しで,露天風呂もある.お客さんが少なく,食事の時間になっていたこともあって,貸し切り温泉露天風呂を満喫した.半日97.5kmを走った汗を流し,疲れを癒やして,食事会場へ.
食事の会場には,黒石ねぷた師による大きな「ねぷた絵」が飾られていた.迫力がある.
夕食は,小鉢,前菜から,甘味に至るまで,豪華なコース料理.前菜では,「海老尾高ぽっぽ」の主張が激しかった.海老のくせに鳩なのか.
とりあえず,十和田の地ビールを中ジョッキでいただき,それから利き酒セットへ.青森の田酒,奥入瀬の杉玉,黒石の亀吉.よくわからないのだけど,田酒と杉玉が比較的似ていて,亀吉がちょっと違う感じだった.
コース料理は盛り沢山だったのだけれども,部屋をアップグレードしていただいた御礼は,食べる&飲むでしかできないので,利き酒セットに続き,「岩魚の骨酒」を追加注文した.河豚のひれ酒は有名で,何度もいただいたことがあるけれども,恐らくこれは初めて.豪華なことに,金粉が入っている.
お造り,青森県産黒毛和牛,茶碗蒸しなど,盛り沢山の料理.その中にあって,「りんごの天麩羅」がさすが青森だった.これも初めてだと思うが,美味しかった.
雲丹と帆立の釜飯(昼に生ウニ・帆立丼を食べたけど)をいただき,最後に苺のデザート.大満足の夕食だった.
部屋に戻って,爆睡.青森サイクリング第一日目を終了.
第二日目は,奥入瀬渓流から十和田湖を目指し,黒石で黒石つゆ焼きそばを食べて,青森市街へ.
© 2021 Manabu KANO.