見出し画像

京都から綾部バラ園を経て天橋立まで

健康第一.よく寝る.よく運動する.きちんと食べる.これらを蔑ろにしてはいけない.というわけで,日曜日にサイクリングへ.目的地は綾部グンゼスクエアのバラ園.少し前からネットで話題になっていたので,ここに決めた.

スクリーンショット 2021-05-24 17.47.32

バラ園(綾部市)までなら自宅から80kmだが,最終目的地は天橋立(宮津市)に設定した.自宅から天橋立までは約135km.100km越えのロングライドだが,それほど長距離な訳でもない.そして何より平坦コースなので,きつくない.早めに天橋立に着いて,観光する計画だ.帰りは京都丹後鉄道の特急「丹後の海」を使って,輪行で京都まで戻る.

画像1

ちょうど今,ツール・ド・フランスなどと共に国際的に有名な自転車レース「Giro d'Italia(ジロ・デ・イタリア)」が開催されている.ジロ・デ・イタリアでは,総合成績1位の選手にピンク色のジャージ「マリア・ローザ」が与えられる.

自転車ウェアブランドとして有名なカステリから,Giro d'Italia CAPをプレゼントしてもらったので,それを被ってサイクリングに出掛けた.

画像2

まずは,老ノ坂を超えて亀岡へ.亀岡ではスパイダーマンを見掛けた.

画像3

そのまま北西に進み,米儀福寿堂(南丹市)で「栗大納言」と「丹波焼」を購入して,生身天満宮(南丹市)へ.生身天満宮は日本最古の天満宮とされる.

全国で唯一、菅原道真公が生きておられる時に生祠として祭祀したことから、生身(いきみ)天満宮と称し、これが日本最古の天満宮といわれる所以です。

画像4

境内には「使いの牛」がいた.

「使いの牛」とは、「神使(=神様の使者)の牛」という意味。ご祭神菅原道真公のお使いです。古くから、傷や病気の箇所をさすると回復するとの言い伝えがあります。

北野天満宮の牛もここから来たのだろうか.ただ,なぜ牛なのかが気になる.生身天満宮のウェブサイトを見ると,以下のような説明がある.

天満宮と使いの牛

天満宮には、なぜどこにでも「使いの牛」があるのでしょう。これには、いろいろな説があります。菅原道真公の生年が承和12年(846年)6月25日で乙丑の年だからという説。また薨去されたのも延喜3年(903年)2月25日の丑の日だからとの説。菅原道真公の御遺骸を載せた車を引く牛が座り込んで動かなくなった場所をご墓所と定めたことからとする説。この説から「使いの牛」は、ほとんど臥牛と呼ばれる座った姿勢をしています。

他にも農耕の神のご神徳からそのシンボルとする説。菅原道真公薨去後に下された「天満大自在天神」という神号からきているという説。「大自在天」は元々はバラモン教の大本尊で、仏教におけるお姿は、八本の腕と三つの眼を持つ八臂(はっぴ)三眼で、白い牛に跨がるとされているので、そこから結びつけられたようです。また、大宰府へ下られる際、牛に乗られていた。菅原道真公が牛を愛育されていた。刺客から牛が菅原道真公を守ったことがあった。など様々です。

画像5

画像6

生身天満宮を参拝した後,米儀福寿堂の栗大納言を食べた.この栗大納言は評判で,売り切れていることが多いらしい.確かに,大きな栗が入っていて美味しい.ただ,最中の皮が口の中で張り付いて辛かった.家で日本茶を飲みながら食べることを勧めたい.私みたいにスポーツドリンクと一緒だと微妙な感じになる.

画像7

素晴らしい天気に恵まれて,車通りの少ない,山間の道を疾走する.

画像8

自宅から65km.道の駅 和(なごみ)で,米儀福寿堂の丹波焼(白餡)を食べて休憩する.既に本日の最高到達地点は過ぎて下りに入っている。

画像9

画像10

上原橋(綾部市).よい感じの吊り橋だ.

画像11

自宅から81km.ひと粒(綾部市)で,軍鶏(シャモ)の親子丼をいただいた.1380円.普通の鶏に比べて歯ごたえがある.人気店らしく,お客さんは多かった.

ただ,77km地点から既に足が攣っていて,キツイ...普段の運動不足が原因か.

画像12

あやべグンゼスクエア(綾部市)の綾部バラ園.よく手入れされていて綺麗だった.120種類1,200本のバラをボランティアが維持管理しているそうだ.バラ園の中央には,アンネ・フランクの父オットーから送られたバラもある.

当バラ園のシンボルである「アンネのバラ」は、『アンネの日記』の作者アンネ・フランクの父オットー氏から日本へ送られてきた苗木を綾部在住の親子が根付かせ、株を増やしたという縁があります。アンネの平和への願いを伝えるため、園内中央の世界連邦のマークを囲むように植栽されています。

画像13

それにしても,日曜日はとても暑かった.あまりに暑いので,綾部バラ園の薔薇を愛でながら,抹茶ソフトクリームを食べた.

のんびりしすぎて,綾部バラ園を出る頃には既に15時近くになっていた.天橋立で特急に乗るために,ここからは急がないといけない.

画像14

急がないといけないのに,強烈な逆風に見舞われる.もうこの「北風と太陽」の北風みたいな向い風は何なのかと.ずっと強烈な北からの逆風だった.全然進まない.天橋立まで平坦路なので30km/hを維持して走るつもりが,実際には20km/hとか.遅すぎてヤバイ.特急に乗り遅れるのではないかと気が気でない.ここで自宅から111km.

画像15

綾部バラ園から30kmほど走ったところで,ドライブイン ダルマ(舞鶴市)で休憩した.古いドライブインだが,ラーメンやうどん,それにハンバーガーの自動販売機があることで有名だ.珍しい.

ただ,ゆっくりしていられる状況ではないので,ドリンクだけ補給して,北へ向かう.

画像16

由良川橋梁.由良川河口近くに掛かる長さ約500mの単線の橋梁で,大正13年に完成した歴史ある鉄橋だ.赤茶けた橋,川,山,青空,素晴らしい景色を堪能した.でも,短時間で.時間がない.天橋立に急がねばならない.

画像17

自宅から135.5km.天橋立に到着.16時ごろには到着して,天橋立ビューランドの股のぞき台で飛龍観を体験してみようなどと目論んでいたが,まったくそんな余裕はなかった.特急はしだて(京都丹後鉄道「丹後の海」)の発車時刻まで50分を切っていたので,速やかに輪行態勢に移行した.

画像18

天橋立駅の近くのお土産物屋さんで,天橋立プレミアムビール,宮津ちくわなどを買って,特急に乗り込む.

画像19

天橋立駅から京都駅まで輪行.素晴らしい天気に恵まれ,久しぶりのサイクリングを満喫した.

しかし,強烈な向い風には参った.

© 2021 Manabu KANO.

いいなと思ったら応援しよう!