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やまなみハイウェイ・サイクリング3日目:内牧温泉→草千里・阿蘇山上→阿蘇熊本空港
サイクリング3日目は阿蘇を走る.阿蘇内牧温泉「蘇山郷」から出発し,阿蘇神社を参拝した後,阿蘇パノラマラインで,米塚,草千里ヶ浜,阿蘇山上へとヒルクライムし,白川水源などに立ち寄り,新阿蘇大橋を渡り,阿蘇カルデラの決壊地点を通って阿蘇熊本空港を目指す.
サイクリング最終日も阿蘇山上まではひたすら登坂だ.ただ,やまなみハイウェイと同様,激坂はなく,6-7%ほどの上り坂が続く.それでも草千里ヶ浜の手前の登坂はきつかった.つらかった.
阿蘇神社と門前町商店街
阿蘇内牧温泉「蘇山郷」で,弱虫ペダル流の見送りをしていただき,阿蘇神社門前町商店街に向かう.お目当ては「お菓子工房たのや」のシュークリーム「たのシュー」だ.たのシューは小さいので,一緒にマドレーヌも購入した.
たのシューが潰れてしまわないように,慎重にハンドルバーバッグに収めて,阿蘇神社へと向かう.ロードバイクをどこに駐めておけばいいのかわからなかったが,適当に地球ロックして境内へ.
阿蘇神社の御創立は孝霊天皇9年(紀元前282年)と伝えられ、約2,300年の歴史を有しており、全国に約500社ある「阿蘇神社」の総本社です。
歴史ある阿蘇神社だが,平成28年4月16日の熊本地震で甚大な被害を受けた.拝殿など真新しくなったところもある一方,まだ修復工事中のところもある.
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阿蘇パノラマライン
道の駅 阿蘇には立ち寄らず,先を急いで,阿蘇パノラマラインに入る.目の前というか,見渡す限り,草原が広がる.標識も「牛馬注意」だ.坂道をひたすら登る.黙々と登る.
ところどころ牛も見掛ける.あか牛だろうか.
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緑一色の米塚 vs 痛々しい草千里ヶ浜
阿蘇内牧温泉からおよそ22kmで米塚を見下ろせる場所に到着した.車を駐められる展望所ではない.自転車だからゆっくり楽しめる景色だ.こんもりと盛り上がった米塚は草で覆われ,その周囲も草原で,「これ,この景色を見に来たんだよ!」という感じだった.大満足だ.
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米塚から3kmほど必死に坂を登ると,草千里ヶ浜の草千里展望所に着く.この坂で男女2人組(夫婦だろう)を追い越したが,今回も含めてボッチライドばかりの私からしてみれば,週末(土曜日)に夫婦でサイクリングというのは素敵だなと思う.
今回は「やまなみハイウェイ」を走ることが目的で,2泊3日のサイクリング旅行を計画したが,最も見てみたかったのは「草千里ヶ浜」だ.新緑の季節に,緑一緒に染まる草千里ヶ浜の写真を見て,どうしても自分の目で見てみたいと思った.さらに,5月中旬から下旬にかけて,ミヤネキリシマがピンク色に咲き誇るということで,今回,5月20日前後にサイクリングを設定した.
その草千里ヶ浜が痛々しい.草原は確かに緑の絨毯といった趣なのだが,奥にある山の斜面があちこち崩落したままで,地面がむき出しになっている.地震による土砂崩れが非常に多くの場所で発生したことがわかる.元の姿を取り戻すまでには長い時間がかかるだろうが,蘇って欲しい.
そんなことを考えながら,たのやの「たのシュー」と「マドレーヌ」を食べた.
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阿蘇山上の噴煙展望公園
草千里ヶ浜を後にして,阿蘇山上へと向かう.火口が近くなり,草原とは異なる雄大な景色だ.草千里ヶ浜には多くの車が駐まっていて,馬に乗ったり歩いたりしている人が多かったが,阿蘇山上は閑散としていた.
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草千里ヶ浜や阿蘇山上の標高は1100-1150mくらいで,標高480mほどの阿蘇内牧温泉から600m以上登ってきたことになる.それだけに寒い.阿蘇山上ターミナルには「火山灰ソフトクリーム」が売っていたが,食べる気にならなかった.いつもソフトクリームを食べまくる私が食べなかったくらいに,曇天下の阿蘇山上は寒かった.
阿蘇火山火口は全面通行禁止になっていて,ここから先へは進めなかった.
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白川水源・明神池・池の川水源へ
阿蘇火口から南阿蘇へ,距離10km以上,標高差600m以上を一気に駆け下りる.爽快なダウンヒル.眼下には南阿蘇の風景が広がる.
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南阿蘇で水源を巡る.まずは,阿蘇を代表する白川水源へ.
南阿蘇村の中央を流れる清流白川の総水源で、湧水量はおよそ60トン。昭和61年(1985年)に環境庁(現:環境省) の日本名水百選に選定。古くから水に対する信仰があったようで、水源地横の白川吉見神社に「みつはのめ神」という水神様が祀られています。
白川吉見神社の鳥居をくぐり,水源に向かう.水源入口で環境保全協力金として 100円(高校生以上)を支払う.
白川水源の水は驚くほどの透明度で,川底から水の湧き出る様子がよく見える.売店でペットボトルも売っているが,水を汲むことができるので,自分のドリンクボトルを持っていくといい.
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白川水源の後,明神池名水公園と池の川水源を訪れた.白川水源に多くの観光客がいたのとは異なり,明神池名水公園と池の川水源には誰もいなかった.水は綺麗なのだろうが,白川水源とは見た目のインパクトがまったく違う.
時間に余裕があれば,あちこちの水源を巡るのもいいだろうが,どこかを選んで行くなら,白川水源をお勧めしたい.多くの水源を訪れたわけではないけれども,有名なだけのことはある.
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あか牛の牛丼と阿部牧場ソフトクリーム
水源巡りの後,「道の駅 あそ望の郷くぎの」へ.阿蘇内牧温泉から草千里ヶ浜を越えて50kmほど走り,お腹が空いていたので,食事処あじわい館で,あか牛の牛丼をいただいた.テラス席からの眺めが最高だ.
標高の高い草千里ヶ浜や阿蘇山上は寒かったが,ここまで下りてくると暖かい.陽射しが出てきたこともあり,阿部牧場ソフトクリームを食べた.
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復興のシンボル「新阿蘇大橋」を渡る
道の駅から北西へ10km,新阿蘇大橋に到着した.新阿蘇大橋は復興の象徴だと思うが,装飾的な要素は何もない.しばらく展望所からの眺めを楽しんだ.
国道57号線沿いの南阿蘇村立野と、同村河陽をつなぐ全長525m、最大橋脚高97mの橋。2016年の熊本地震で崩落した阿蘇大橋に代わり、2021年3月、元の場所から600m下流に架橋されました。複数の橋脚と上部の橋桁を一体化させた“PCラーメン橋”で、地震などの揺れに強いのが特徴。歩道も設置され、歩いて渡ることもできます。また、橋のたもとには展望所もあり、休憩所やトイレ、ジェラートが楽しめる売店も併設。展望スペースからは、長陽大橋や白川第一橋梁(南阿蘇鉄道)などを眼下に望むことができます。
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阿蘇熊本空港
新阿蘇大橋から西南西へ約20km,のどかな道を走って阿蘇熊本空港へ.
現在,ターミナルを工事しており,ロードバイクでどこに行けばいいのかよくわからなかったが,仮設の国内線出発ターミナル入口の近くにサイクルラックがあった.それよりも何よりも目立っていたのが,ONE PIECE 熊本復興プロジェクト.
空港に到着する頃にはすっかり青空が広がっており,とても暑くなっていたので,セブンイレブンで「白くま」を購入して食べた.京都でも売っているが,特に他になかったので,熊本ということで.
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「白くま」を食べた後,輪行態勢に移行.ササッと自転車を輪行袋に入れて,チェックインカウンターに向かう.カウンターの周囲には何も食べるところがないので,そのまま検査場を通過して,待合所へ.
18:25発のフライトだったので,阿蘇熊本空港で食事を済ませるつもりだったのだが,Tally'sしかない.ご飯を食べるところがない.ANAラウンジがないことは事前に把握していたが,ここまで何もないとは…
仕方なく,お土産売り場で,お土産(あか牛のハンバーグ,いきなり団子,さつま揚げ)と共に,竹輪を買って,竹輪をカードラウンジで食べることにした.
カードラウンジなのでアルコールドリンクはないと覚悟していたが,ANA/JALの一定以上のステータスを持つ会員には,「ビールメダル」が渡され,それでビールを一杯飲むことができた.買った竹輪をビールを飲みながら食べる.こんなことなら,プレミアムクラスにアップグレードしておけば良かったなと思いつつ.
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サイクリング3日目のまとめ
阿蘇内牧温泉の「蘇山郷」から阿蘇熊本空港まで.走行距離83.0km,獲得標高1067m.阿蘇パノラマラインで,米塚,草千里ヶ浜,阿蘇山上へとヒルクライムし,爽快なダウンヒルで南阿蘇に向かい,白川水源などに立ち寄り,新阿蘇大橋を渡り,阿蘇カルデラの決壊地点を通って阿蘇熊本空港まで走った.阿蘇の雄大な自然を満喫する大満足なサイクリングだった.
これで2泊3日のサイクリング旅行が終わった.楽しかった.
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© 2022 Manabu KANO.