端的にわかりやすく表現することの気味悪さ

偉い大御所医師にキレられました😭

いやだって、本当に説明できないんです。

なぜ医師になったのか？
なぜ形成外科医になったのか？

社会では端的に説明することを求められます。

でもね、「意思決定」って無意識によるところが大きいんです。今までの環境や経験、知識から沸き起こる感情で医師の道を選んだの。だから言語化は本来不可能なんです。

なんで形成外科を選んだの？

「なんとなく」です。

「この野郎！！おまえ〜〜〜😡！！」って恫喝されました。（20年前の話）

嘘言いたくなかったし。だって本当に分からないんだもの。医師家系でもないし、形成外科の全体像をまだまだ見てない若い時だったし。でも子供の頃読んだブラックジャックとか、当時の教授の人柄とか、形成外科独自のクリエイティブ性とかいろんなことがごっちゃ混ぜで、「好き」という感情を抱くに至ったわけで。言語化して説明出来ないんです。言語化した瞬間に嘘になるんですよ。

とはいえ説明することを求められるでしょう。だから後付けで世のために貢献したかったとか、もっともらしいことをいうの。でもね。そう口にした途端に陳腐化するんですよ。本来持っていた内的動機が。本来もっと複雑で尊く、かつ唯一だったものが霞んでしまうの。それがものすごく悲しいの。自分に嘘ついた気分になり、自分の心を汚したように感じるのです。

まあね。相手の期待する回答をしなかった私が悪いのです。

というか、大御所も私の本音など期待しておらず、自分の謎掛けに対してピシャリとハマる回答が得られれば気持ちいいわけで。そういうコミュニケーションというか、短歌で言うところの返歌のような挨拶のキャッチボールのリズムがほしいのでしょう。（「先生のご活躍をかねてから拝見して…！」とか言えればよかった）

てかそれでいいんです。それで。

そう思うと、質問に対して自分の思いを表出するって「作って」いいんだと気づくと楽になったという話。作る意識があれば自分の本心は汚染されずに済みますよね。

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