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薬剤耐性てんかん小児における発作誘発領域を描写するための新しい発作間欠期バイオマーカー(2024 July)

おはようございます。

最近、海外の友人や教え子たちに「てんかん医療」の現状について尋ねていました。そんな中、テキサスの病院で小児てんかんの臨床と研究に取り組んでいる教え子と繋がることができ、早速連絡を取ってみました!

アメリカでは、患者さんのQOL(生活の質)を最優先に、てんかんの根治を目指した治療が進められています。その会話の中で特に話題になったのが、小児の薬剤耐性てんかんについてです。

ざっと内容は下記の通りです。
てんかん患者の約 20% ~ 30% は、抗てんかん薬では制御できない発作を起こします。このような薬剤耐性てんかん (DRE) 患者の場合、発作消失の可能性が約 50% あるてんかん外科手術 が最も効果的な治療法です。

てんかん手術により、心理的および社会的併存疾患を改善できるほか、家族や社会への依存度を減らすことができます。

てんかん手術の有効性と安全性はここ数十年で大幅に向上しており、リスクとベネフィットのバランスが良好です。

また、神経画像診断と電気生理学の最近の急速進歩により、てんかんの早期診断が可能になり、DRE の小児に対する包括的な外科的評価が可能になりました。

DRE の小児に対するてんかん手術は、生涯にわたる障害を防ぎ、機能を回復し、認知機能と生活の質を向上させる最良の機会となります5。これは、小児の脳が広範な神経可塑性を備えているためです。しかし、てんかん手術は、特に小児の場合、十分に活用されていない治療法です。

日本では小児の外科手術に対するリスクが高いため、保護者の方々は慎重になりがちです。しかし、抗てんかん薬に耐性がある場合、予後の改善やお子さんの精神的な負担を減らすために外科手術が有効な場合もあります。

ただ、薬剤耐性てんかんの確定診断には多くの時間がかかるのが現状です。そのため、診断の明確なマーカーや新たな診断方法が確立されることは、患者さんのQOL(生活の質)の向上に繋がり、不要な治療や薬剤の使用を減らすことにも大いに役立つでしょう。

時間があったら判り易く、翻訳して掲載しますのでお時間をください。

てんかんの基礎知識: 薬剤耐性てんかんの小児におけるてんかん原性領域を描写するための新しい発作間欠期バイオマーカー - 実践神経学 (practicalneurology-com.translate.goog)

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