ステロイド注射薬の供給不安が拡大中のはなし

現在、医療現場での供給不安が高まっているステロイド注射薬
とくに「ソル・コーテフ注射用100mg」は、今年7月から限定出荷が続いていましたが、10月2日の案内で「在庫がなくなり次第、供給停止」との発表があり、他のステロイド製剤にもさらなる影響が広がりつつあります。

デキサート注射液や水溶性プレドニンにも影響

今回の供給停止の発表を受けて、富士製薬工業の「デキサート注射液」や塩野義製薬の「水溶性プレドニン」など他社の製品にも急激な需要が発生し、これらも次々と限定出荷が開始されています。10月4日には、デキサート注射液1.65mg、3.3mg、6.6mgの各容量が限定出荷対象となり、10月17日には水溶性プレドニン10mg、20mg、50mgの限定出荷も公表されました。さらに、同日に「リンデロン注」も複数の容量で限定出荷措置が取られるなど、ステロイド製剤全体に供給不足が波及しています。

医療現場への影響

ステロイド注射薬は、急性症状への対応や免疫抑制を目的とした治療において不可欠な医薬品です。医療現場での治療選択に大きな影響を与えることが予想されます。供給不安が続く中、医療機関や患者にどのような影響が生じるのか、また今後の回復見通しについても注目されるところです。


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