地域枠の偏差値って?医学部志望者増加の背景と偏差値順位
2025年度大学入学共通テストのデータによると、医学部志望者が増加し、特に地域枠の志望者が16%増と一般枠よりも増加傾向にあることが報告されています。しかし、「地域枠の偏差値」とは何を指すのでしょうか?一般的な医学部の偏差値とどのような違いがあるのでしょうか?
ということを疑問に持ちました
地域枠関連の話題は当Noteでも多く紹介していますのでご覧いただければ幸いです
そもそも地域枠とは?
地域枠とは、特定の都道府県が地元の医師不足を解消するために設ける入学枠です。この枠で入学した学生は、卒業後に一定期間その地域で勤務することが義務付けられるケースが多いです。地域医療の担い手を確保する目的で設立されており、一般枠よりも少ない競争率で医学部に入れる可能性があるため、近年人気が高まっているようです。
地域枠の偏差値はどう決まる?
通常の医学部のB判定偏差値と比較すると、地域枠は以下の点で異なります。
一般枠より低めの設定:地域枠の受験者数は一般枠より少なく、また地域限定の受験資格があるため、競争率が低くなりがちです。そのため、一般枠よりも低い偏差値で合格できることが多いです。
地域ごとのばらつき:都市部の大学と地方の大学では地域枠の偏差値に差があり、特に地方では相対的に低い偏差値で合格できる傾向があります。
倍率や志願者数の影響:2025年度共通テストの結果では、地域枠の志願者数は前年比16%増と高い伸びを示しており、これに伴い偏差値が上昇する可能性があります。
2025年度の医学部B判定偏差値順位と地域枠の影響
国公立大学(前期)におけるB判定基準の偏差値ランキングは以下のようになっています。
東京大学(81)
京都大学(80)
東京科学大学(79)
大阪大学(78)
九州大学(75)
地域枠は一般的にこれより低い偏差値で合格できることが多く、例えば地方大学では70前後、場合によっては60台後半でも合格可能なケースがあります。しかし、地域枠の志望者増加により、今後は地域枠の偏差値も上昇傾向になるかもしれません。
地域枠を選ぶメリット・デメリット
地域枠を志望することで、医学部入学のチャンスを広げることができますが、一方で義務年限や勤務地の制約があるため、慎重に検討する必要があります。
メリット
競争率が低く、一般枠より合格しやすい
学費減免や奨学金制度が充実している
卒業後の就職が確保されやすい
デメリット
一定期間、特定地域での勤務が義務付けられる
都市部でのキャリア形成が難しくなる可能性がある
途中で辞退すると返還義務が発生する奨学金もある
地域枠の扱いは大学毎に異なる場合もあり、実際の情報はよくわからないところもあります。地域枠出身の先生たちの意見をよく参考にされると良いと思います。