風邪に抗生剤だすかださないか

高齢医師は風邪症状に対して、抗生剤をだすことが多いという結論の論文がでたらしいというニュースをみた

少量マクロライド少量長期療法みたいなものもあるし、診療スタイルなどで微妙に見解が違うような気もしないでもない

それでも、一般的には

安易な耐性菌を生み出さないよう、抗生剤の処方は慎むべき
というのがコンセンサスだと思う

実際に臨床では、抗生剤を出した方がよいとか経過観察するかとか線引きは結構難しいところはないのかなーと思います

抗生剤が必要な病気は当然、抗生剤を投与した方が良いわけで

抗生剤が必要な場合と不要な場合

  1. 抗生剤が必要なケース
    例えば、急性の細菌感染症が原因で症状が発生している場合は、抗生剤が効く。こうした場合は、医師が抗生剤を処方するのは妥当であり、患者にとってもプラスです。治療期間が長いものもあるので、フォローアップをいつにするかも考える必要がある。腎盂腎炎などは抗生剤投与期間が長くなるものもある

  2. 抗生剤が不要なケース
    通常の風邪は多くがウイルスによって引き起こされる。この場合、抗生剤を使用してもウイルスに効果がなく、逆に薬剤耐性菌の発生リスクを増やしてしまう恐れがある。そのため、ウイルスが原因と診断された場合は、抗生剤ではなく、安静や水分補給といった対処法で回復を図るのが一般的です。抗ウイルス薬を使うかどうかは症例によって判断が異なるだろう。

抗生剤を希望する人も

過去の経験で、例えばはじめはウイルス性と診断されて
対症療法
→その後細菌感染と診断されて抗生剤投与にて軽快

こんな経験を有している人は、かなりの確率で
心配なので抗生剤出してくれませんか?

となることが多い
救急外来などでは、トラブルを避けたいがために抗生剤を投与するという経験を有している人はいるのではないか?

安易な抗生剤処方を制限するなどの対策は、薬剤耐性菌を生まないためには重要なポイントとなるが、まだそこまでは至っていない

抗生剤を必要とする疾患が存在するために、状況を複雑化しているのは事実である

抗生剤は不要と思いますので、対症療法をおこないます
何かありましたら再度受診して下さい
で納得されない方がいるのも事実

口コミ問題

さて、開業医の先生に話を戻すと
患者の意にそぐわない治療をしたときに、口コミ1攻撃を喰らうことがあり
頭を悩ませる。勢いに押されてなどで処方するケースもあるように思うのだ

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