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小曽根真 No Name Horses

  初めてBLUE NOTE TOKYOでライブを見たのはいつ頃だったか。小野リサさんだったようなおぼろげな記憶。それ以来、BLUE NOTE TOKYOは十数回訪れている。小野リサ、久保田利伸、海野雅威、BROAD6などなど。そしてこの空間が大好きだ。
 もちろん物理的空間が好きであるが、それだけでない。年齢層で言えば私たち世代より少し上のJAZZをこよなく愛するお兄様、お姉様方が醸し出す大人の雰囲気。ホールのスタッフ全員がスマートで笑顔を絶やさず無駄のない動きと連携で、凛とした空気感と和やかさを演出。そして毎回、どのアーティストのときに行っても感じる落ち着いた空気感。スタジアムツアーなどの熱狂も素晴らしいと思うが、この落ち着いた空気こそBLUE NOTE TOKYOだなといつも思う。

開演前のBLUE NOTE TOKYO

 小曽根真氏のライブは2回目。前回もこのBLUE NOTE TOKYOで鑑賞し、とっても楽しい時間だった。小曽根氏はテレビ出演も多く、すごく明るいキャラクターで音楽性以前に好感を持て、前回のライブで一気にビッグファンの仲間入り。笑顔で鍵盤を叩く姿を見るだけでも楽しくなってしまう。

恒例の写真ポイント

 今回も前回同様ビッグバンドとのライブで「小曽根真 No Name Horses 20年目の the Day 1」というタイトル。BLUE NOTE TOKYOは決して大きいライブハウスではない。そこに15名ものバンドが奏でる音楽には迫力がある。全てのメンバーの高い技術に魅了されながらも、ドラムの高橋信之介氏、今回初参加のベース、小川晋平氏、そしてサックスの共演で素晴らしい技術を披露していた初参加の陸氏の音に魅了された。しかし、なんといっても小曽根氏の盟友、エリック氏のトランペットは秀逸だ。また、今回、ライブ中はそこまで目立っていなかったが、アンコールで独奏したトランペットの松井秀太郎氏には技術だけでなく、ワクワクするようなものを感じた。今後注目していきたい。

 正直、大音量のコンサートは好きではなく、耳が痛くなってし舞うこともある。しかしBLUE NOTE TOKYOという場所は、ビッグバンドであっても不快に感じない。かえって、1人1人のプレイヤーの良さを引き出してくれる。
 そして今回も、観客席には有名人。今回は驚きのジュディ・オングさん。帰り際にちらっと拝見したが、ビックリするくらい美しい方だった。

2024年8月7日(水) BLUE NOTE TOKYOにて。妻と。


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