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その7 機能の前に環境あり

 口から食べられなくなる時…もちろん口から食べる機能が低下してしまい、誤嚥が起こったり、窒息のリスクが高くなったりします。そんな時、われわれ歯科が訪問して評価したり、病院で検査をしたりしてその方の摂食嚥下機能を確認します。

 しかし、その評価は客観的なものでしょうか。ここに大きな落とし穴があります。食べる機能が低下した人ほど、食べる環境が重要となります。食事をする姿勢や食事をするための食具(スプーンや箸)、食事そのものの形態、もちろん入れ歯や歯の状態も食べるための環境です。これらをしっかり整えずに検査をしたところで、その方の本当の機能とは言えません。

 口から食べるためには「環境と機能」がともに不可欠です。しかも、機能の評価のためにはまず環境を整えておかないと正しい評価はできません。食べる機能を評価する人ほど、しっかり環境づくりをしなくてはならないのです。

口から食べる機能評価をするならしっかりと周囲の環境づくりをしなくてはなりません。

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