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ゼミ選考、雑感ー「○○に興味がある」って本当?
今年もゼミ選考の季節がやってまいりました。
大学によって、何年生からゼミが始まるかは違いますし、選考の方法も異なるでしょうから、一般的なことは言えませんが、私の経験から、ゼミ選考を通して考えたことを備忘録的に書いておきたいと思います。(Twitter【現X】にも同様の趣旨のことを書きましたが、その補足です)
そもそも、学生がゼミを選ぶ時の基準って何だろうと考えると、おおむね次のようなことだと思います。
領域(何が学べるか)
教員との相性
課題は厳しくないか(楽に単位が取れるか)
友達と一緒に学べるか
大学生として、重きを置くべき基準は1でしょうが、2~4も大事ではあるので、実際はこの辺りを考慮しながらゼミを決めるのだと思います。
さて、当然のことながらゼミで選考がある場合、その志望理由をそれらしく説明することが求められます。いま、現在進行系でこの志望理由を聞いているわけですが、ここ最近になって引っかかるようになったのは「〇〇に興味がある」という説明の仕方です。いくつかあるゼミの中から、こちらのゼミを選んだのですから、興味があるのはある意味では当然です。ですので、私がここで聞きたいのは、その興味の「深さ」なんです。
人間、本当に興味を持ったことについては、具体的に行動に移すものだと個人的には思っているので、ゼミ選考で「○○に興味を持った」からという説明をされると、じゃあ具体的に何をしてきたの?問いたくなってしまいます。で、実際にそのように聞くと、何もしていないケースがほとんどです。
具体的にいろいろ調べて行動に移せる年齢や環境になると、人は何を語っているかよりも、何をしているのかで評価をします。なので、○○に興味があると言いつつ、それが行動として具体化していないと、果たしてそれは本当の意味で興味があることなのか、というように思ってしまうわけです。
もちろん大学生のうちで、本当に自分が興味があることに出会えることの方がまれなのかもしれません。その意味で、ゼミ選考の段階で、実際に行動に移しているのかまでを求めるのは酷なのかもしれません。
ですが、「○○に興味がある」という言葉のレベルにはいろいろと幅があって、行動に移せていない時点で、本当は興味があると言えないのではないか、という視点を持っておくことは、ゼミ選考の時だけならず、今後の就職活動においても重要なのではないかと思います。