大学生の夏休みの過ごし方と後悔
後期が始まってしまった。
先日、さっそく2年生のゼミがあったので、毎年恒例の「夏休みに何をしていたか」を一人ずつ話してもらった。トップ3はこんな感じ。
①旅行
②サークル活動
③アルバイト
上級生になると、ここにインターンなどが入ることもあるが、この3つはほぼ不動である。
併せて充実度を5段階で聞いた。するとそのほとんどが3か4という感じである。日本人の心性として5をつけられないだけかもしれないが、内容だけ聞くと充実してそうにみえるので、5でもよいのではないか思うのだが、学生たちはみな一様に3か4をつける。
なぜかとその理由を聞くと、「今年の夏休みこそ、普段しないことにチャレンジしたいと思っていたのに、結局、何もしないで終わってしまったから」とのこと。つまり「夏休みのような長期の休みだからこそできることがあるはずだ」という前提があり、「でもそう思いながら実行に移せなかった」という後悔が、5をつけることをためらわせるらしい。ふむ、なるほど。面白い。今どきの学生は、主体性がないとか、チャレンジする気持ちがないとかよく言われるけど、このエピソードを聞く限り、何かをしたいとはかなり強く思っているのである。
別に何か特別なことをしなければならないわけではないと思うけれど、夏休みの過ごし方について後悔している学生にアドバイスがあるとすれば、休みに入ってから何をしようか考えるのではなく、学期中からしたいことをリストアップしておくことである。そしてそのためにどのような準備を少しずつやっておく。これだけでもだいぶ過ごし方が変わると思う。
ちなみに私が大学生に戻れたら、長期の休みを使って海外のいろいろなところに旅に出る。体力があるその時期であれば、長期フライトも安宿でもなんとかなると思うから。