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Jack Nicolson

街を捨てよ、書を捨てよ、思い込みを捨てよ、オールドスクールを捨てよ、革ジャンとコンバースを、トレンチコートとドレスシューズの代わりに捨てよ。

僕らは何かを捨てることばかり強いられている。ぞんざいな扱いを受けて割れた水風船のように、水を足してもいつの間にか滴り落ちてしまう。滴り落ちた水は蘇ることはなく、アスファルトを濡らして蒸発するのを待つだけ。

県道沿いの小さなコインランドリーで暇をつぶす。こんな気分の時に限って退屈な顔をした奴らが乾燥機を回している。だから僕は同じく退屈な顔をして、店の隅のイスに腰掛け考えるのだ。

僕はどんどんと歳をとっていくわけで

作るものはどんどんと色褪せる



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