「引き寄せの法則」を元大学教員が解説
皆さんこんばんは!「引き寄せの法則」研究チームです。
当初、私は、「引き寄せの法則」否定派でした。
2016年頃、私が勤務していた大学で、学生たちの間でブームが起きて、「引き寄せの法則」を解説している書籍「ザ・シークレット」(著:ロンダ・バーン)を勧められ、目を通しました。
そこで、あまりの内容の無さに愕然としました。
通常、私は、世の中の事象は、全て『研究』と思っていますので、一般的には信じにくい内容の書籍でも、まずはフラットな気持ちで、一旦受けいれるようにしています。
ところが、「ザ・シークレット」読了後、
「具体的にどうすればよいの?」
が、私の感想でした。
「皆さんも、そうだったのではないでしょうか?」
また、私は、
「ボジティブ感情を重視し、ネガティブ感情を無視すること」
は、精神医学の観点から大変危険だと思いました。
おそらく、このnoteをお読みの方も、
ポジティブ感情を重視し・ネガティブ感情を無視することで
・日常生活の危険を察知できず、危機に陥った方
・自分の気持ちに嘘をつき、本当の気持ちがわからなくなった方
・他人が辛いときに共感できず、友達と疎遠になった方
・悲しいシーンのあるドラマや映画を見れなくなった方
などなど、意外に沢山の弊害があったのではないでしょうか?
よって、当初、私は「引き寄せの法則」を一瞬否定したのです。
ただ、精神医学的に正しい部分も多いことも事実です。
「良いことを思考すること」(ビジュアライゼーション)
これは、精神医学的にも、とても大切で、脳はRAS機能(※1)や現実とイメージを区別できないという性質を持つため、EFT(※2)やAEDP(※3)でもこの手法を用いる場合があるわけです。
※1 Reticular Activating System 網様体賦活系 必要情報のみ抽出する脳機能
※2 Emotionally focused therapy 感情焦点化療法
※3 Accelerated Experiential Dynamic Psychotherapy 加速化体験力動療法
そして、長い時間をかけてカウンセラーとネガティブ感情を癒し、ビジュアライゼーションに成功すると、その後の、人生が劇的に好転することはしばしばあります。
実際に、鬱病から脱出できた患者さんが「鬱病になってよかった」というケースが多いのは、このためかもしれません。
量子物理学との因果は、私は専門外のため説明できませんが、良いビジュアライゼーションの結果、事象として引き寄せが起こることは、否定できません。
そこで、私は、「ザ・シークレット」の問題点を明確化しました。
それは「ネガティブ感情の処理方法が提示されていない」ということです。
これが何をやっても引き寄せられな方々の原因であり、引き寄せられないだけならまだしも、前述の弊害に苛まれてしまう場合すらあるのです。
一応、書籍「ザ・シークレット」の中では、ネガティブ感情に関して、
「感謝の状態・ポジティブ感情でいれば、ネガティブ感情は消えていく」
というような表現があります。
果たして本当でしょうか?
友達とお酒を飲んで「幸せだな~」と思いながらも
「明日の仕事嫌だな~」と考えたりしていませんか?
結果、上手くできない自分を攻めて、よりネガティブになって、よりネガティブを引き寄せる負のループに陥っているのではないでしょうか?
また、ネガティブ感情に関して、書籍「ザ・シークレット」では、
「瞑想」が勧められています。
確かに、「瞑想」は、精神医学の世界でもMBSRという名称で、数多くのエビデンスがあります。
※4 Mindfulness-based stress reduction マインドフルネス ストレス低減法
但し、ネガティブ感情の処理ではなく、『今ここ』に戻ってくるための手法としてです。
つまり、
①「ザ・シークレット」にネガティブ感情の処理方法は書かれていない
②ネガティブ感情を処理しなければ、ビジュアライゼーションの効果はない
③結果、引き寄せられない
逆説的に
①ネガティブ感情の処理方法を知る
②ネガティブ感情を処理でき、ビジュアライゼーションの効果あり
③結果、引き寄せが起こる
もう、おわかりですね?
本当のシークレットは「ネガティブ感情の処理方法を知る」ことなのです。
このnoteでは、これからネガティブ感情の処理ができる
様々なセルフワークを解説していきます。
元も子もない話ですが、
ネガティブ感情を数分で処理できるとしたら、
仮に、特定の何かが引き寄せられなくても、大分良いですよね?
でも、ネガティブ感情を適切に処理できると、
特定の何かも引き寄せられてしまうから面白いものです。
それでは、次の投稿まで、少々お待ちください。
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