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「ほんとにしんどかった」 タイでの食あたり🇹🇭医者が実体験を元に解説【東南アジア食中毒事情】
サワディーカップ!Dr.クレヨンです!
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休職して世界一周中(2024.5~)
今回はタイ(バンコク)滞在中に、食あたりしてめーっちゃしんどかった話です。東南アジアの食中毒事情も最新の英語論文を交えて解説します!
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6月初旬のある日
気分転換のため夕方から外出し、ローカルモールにあるスタバで作業していた。
21時頃に作業を切り上げ、MRT(地下鉄)で宿まで帰ろうと駅までそさくさと歩いていた時だった。
「ぎゅるぎゅる…ぐぅーっ…」
お腹が不快な蠕動音を奏で始めた。
嫌な予感がする。
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「やばい…ついにきたか…」
旅人界隈で恐れられているタイの食あたり。
タイは高温多湿の環境 + 食品衛生管理への意欲の低さから、食あたり(食中毒)の発生頻度が非常に高いです。
地下鉄に乗車後も強くなる腹痛。
あまりの辛さに一度降車してホームに座り込む。
著明な冷汗と動悸に襲われながら、
波が通り過ぎるのをじっと耐える。
最寄り駅までは後3駅(10分程度)
少し落ち着いたタイミングで再乗車し、何とか最寄り駅まで到着。
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最寄り駅構内のモールも既に営業終了しており、トイレは使えない様子。
宿までは到底我慢できる距離ではない。
藁にもすがる思いで近くの警備員に駆け寄る。
「Emergency… Where is a toilet?…」
顔面蒼白の私をみて緊急事態を察したらしい。
封鎖されていたモールのバリケードを外し、「向こうにトイレがあるよ」と案内してくれた。
「ありがとう、君の名はーー」
などと聞く余裕はあるはずもなく、トイレに駆け込む。
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トイレに座るや否や大量の水様性下痢便。体感2Lくらい出たかもしれない。
少し楽になったのも束の間。
「2アウト満塁 3番DH大谷が打席に!」
くらいの異様な盛り上がりで嘔気(吐き気)が登場。
気合いで家まで帰ると大量の嘔吐
(🌈TVでよく見る虹の演出🌈)
夜に食べたものは全く消化されておらずそのままリバース。
(苦手な方すみません。なるべくリアルに表現しています。)
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綺麗な画像で記事内容を浄化していきます
「何があたったんだろうか…」
心当たりはいくらでもある。
バンコクに来てはや2週間が経過。
最初は衛生面に気を付けていたが慣れとは怖いもので、屋台のカットフルーツ、スムージー、生野菜から巻き寿司のようなものまで何でも食べていた(笑)。
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辛さが5段階で選べますが、
日によって、作り手によって?辛さが違いました(困る)
何とか水分だけでも…と思い、
ストックしてあった水を飲み干す。
「おえーっ…🌈」
飲んでも飲んでもそのまま全てリバースしてしまう。
下痢も止まらず全身が脱水状態に陥っていく。
強い口渇感と異常な倦怠感、更に両足のこむら返りまで生じる事態に。割と重症だったかも(苦笑)
「点滴してほしい」
当時は飲水が全くできなかったので、「ルート確保(点滴)して、外液2本と維持液1本さくっと入れてほしい…。」
なんてことを布団の中でうずくまりながら考えていました。正直、医者の自分でも病院に行くか悩みました。
遠い異国の地に1人、メンタル的にもかなり追い込まれていました。
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名物:唐辛子とハーブがたっぷりのポークリブのスープ
〜Chang Beerを添えて〜
ちなみに結構辛い
深夜3時頃、ようやく嘔気と下痢が落ち着く。
重度の脱水に加え、下痢によるK(カリウム)喪失も重なり、足が痙攣している。
ペットボトル水も底を尽いたため、徒歩2分のセブンイレブンまで死力で向かう。(関係ないですが、タイはセブンのコンビニシェア率が異常に高いです)
フルーツとゼリー、水を大量買いし無事帰宅。
フルーツ(特にバナナ)にはKが多く含まれています。
下痢と倦怠感はは数日持続しましたが、何とか乗り越えられました。
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50TBH(約200円)とコスパ最強。
ここからはタイの食中毒事情について自身で検索した内容をまとめました。最新の英語論文の内容も踏まえています。興味のある方は100円なのでどうぞ!
【有料部分の内容】
・食中毒の症状
・食中毒の原因となる代表的な起因菌
・プーケットで下痢が蔓延したニュース
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