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【中欧旅行記】チェコ🇨🇿プラハ|ビール天国、百塔の街

Dobrý den! ドブリーデン(チェコ語こんにちは)


「プラハ最高ですよ」と大学の後輩にオススメされてはや10年。ようやく念願叶いました。


チェコの首都であるプラハは、「百塔の街」という愛称で親しまれているほど、多くの塔が建っています。中でもプラハ城内にある聖ヴィート大聖堂は圧巻、一押しの教会です。そして都会すぎずゴミも少ない(浮浪者も少ない)。


チェコは国民1人あたりのビール消費量が世界一。


前回、ブダペストで美しすぎる国会議事堂と肉厚フォアグラを堪能した我々▼

google map


ブダペストからプラハまでは約500km。本当はウィーン(オーストリア)も途中挟みたかったけど日程と予算を考えて断念しました。


安定のFLIX BUS社を使用しましたが、7時間半ノンストップ(小休憩なし)で途中発狂しそうになりました。移動で丸一日潰れたので観光は2日目以降です。


プラハ市内の交通


プラハ市内は地下鉄、トラム、バスが充実しており、チケットは共通で相互利用が可能です。乗車券は1回あたりではなくて30分や90分間有効などの時間制。改札がないので、代わりに切符を刻印機に通して有効化する必要があります。


📍国立博物館


チェコ最大かつ最古の博物館で、1962年に国の重要文化財に指定されました。外観は19世紀後半にヨーロッパで流行したネオ・ルネサンス様式です。

トモのはりが美しい
photo by Unsplash


エントランスホールにあるゴージャスな階段は、トムクルーズがワイヤーを使って天井からぶら下がってきそうな見事な作り(ミッションインポッシブルのロケ地になってます)


📍ヴァーツラフ広場

国利博物館正面は巨大な通り(ヴァーツラフ広場)となっており開放感抜群、風格ある建物が両脇に並び立ちます。広場は広ければ広いほど良いですね。


さて喉も乾いたので早速乾杯しに🍻
広場から少し路地に入ったチェコ版居酒屋(ホスポダ)へVamos!

超人気店。午後4時頃に訪問しましたが、席は8割ほど埋まっていました。元銀行で内部の造りは変わっており、入ってすぐはテイクアウトの肉屋、その次の部屋はオーダーかつ立ち飲みスペース、1番奥がテーブル席になっています。

注文伝票を持って真ん中の部屋でオーダー、その場で受け取るセルフサービスです。目の前で作ってくれるので「これください」でOK。定番メニューのビーフタルタルとビーフカルパッチョをオーダー。


カルパッチョはかなり味付け濃いめで、完全にビールありきで作ってます。タルタルは、オリーブオイルが塗られたパンとニンニクを併せて食べたらハイ優勝。


アルコールは種類多すぎてよく分からなかったので、ハーフ&ハーフの淡色ビールと黒ビールを1:1で割った飲み方をオーダー(よくわからないくせに上級者みたいなの頼むやつ)。


このハーフアンドハーフは飲み終わる最後の最後まで混じりあうことなくキレイな2層になっていて、黒ビール・ハーフアンドハーフ・ピルスナーと3つの味を楽しむことが出来ました。

テイクアウトもできます


回転も早く明朗会計(サービス料なし)なのでサクッと美味しいディナーに最適です。調子に乗って頼みすぎたので残りは持ち帰りにしました。


📍プラハ城

ギネス世界記録にも登録された世界最古の城

photo by pixabay

プラハ城はフラッチャニの丘にあり、プラハ市内の遠くにいてもよく見えます。上り坂や長めの階段を上がるとプラハ城に到着(結構しんどい)。ちなみに22番トラムに乗って北門側からアクセスすれば坂を登らずに済みます。

☑️プラハ城の敷地内は入場無料

ただし、ほとんどの施設で共通チケットが必要になるので、場内窓口でチケット購入が必要。おすすめは聖ヴィート大聖堂・旧王宮・聖イジー教会・黄金の小道がセットになっているチケットです。2024年9月訪問時は450Kč(約3,100円)でした。高いって!

炎天下でも微動だにしません。
(嘘です、少し動いてました)

正門前のフラッチャニ広場では12時に交代式がおこなわれ、大人気イベントの音楽隊の演奏を楽しめます!音楽隊のファンファーレが広場に鳴り響く様子は、見応えがあります。が、30分くらいかけて色々儀式しながら交代するので途中で見飽きました。

ちなみに城門脇には「世界一美しいスタバ」があります。

なんと "屋上が入り口" です。

「他のスタバと一緒にしないでもらえる?」といった高飛車感がビシバシ伝わってくるので、自然と背筋が伸びます。

店員さんに注文したらいきなりクイズ?を出されました(よくわかりませんでした)。さすが世界一のスタバです、注文にも気を抜けません。

こちらが『絶景 with クロワッサン カフェラテ』

まあ世界遺産のテッペンから世界遺産を見下ろしているので、美しいのは当然ですね。”世界一” の名前負けの可能性は杞憂に終わりました。


📍聖ヴィート大聖堂

完成までに約600年!
ミュシャが手がけたステンドグラスにも注目

聖ヴィート大聖堂
中央にバラの形をしたステンドグラス


聖ヴィート大聖堂はプラハ城の敷地内にある、チェコ国内でもっとも大きい教会です。聖ヴィートに捧げるための教会が925年に建設され、現在のゴシック建築の大聖堂になるまで約600年かけて完成させたという歴史があります。


高さ約99メートル、幅約60メートル、奥行き約124メートルもの大きさを誇ります。外の装飾をよく見てみると、バラの形をした窓があるので要チェック!外観からも大聖堂の美しさが際立っています。


夕刻になるとバラの形をしたステンドグラス越しに鮮やかな光が差し込み、教会内が暖かい雰囲気で包み込まれます。閉館ギリギリまで見惚れていたら警備員に追い出されました(笑)

ミュシャが手がけたステンドグラス


教会内の天井もとても高く、きらびやかな美しいステンドグラスが並んでいます。


チェコ出身の画家・ミュシャが手掛けたステンドグラスは、聖堂に入ってから左手の3番目のところに飾られているので要チェック!他のステンドグラスよりも大きめのガラスが使われており、青をベースとした暗めの印象が特徴的です。

他のステンドグラスも美しい


📍聖イジー教会

プラハ城内最古の教会


迫力ある聖ヴィート大聖堂を見たあとでは、いかにも「小さい」教会のため通り過ぎてしまう人も多いようですが、城内最古の920年に造られた由緒ある教会です。


レンガ色の明るくかわいい外観と、静かで落ち着いた内部は日本人にはホッと一息つける素敵な教会だと思います。色あせた天井の淡いフレスコ画も美しいです。


📍黄金の小道


プラハ城内にある、カラフルな家々が立ち並ぶ絵のように美しい路地。この場所には、多くの伝説や神話が溢れており、多くの作家や芸術家も魅了してきました。 有名なフランツ・カフカもここに住んでいました。

作家フランツ・カフカは、第一次世界大戦中、22番の家に住み、仕事をしていた。


カフカの代表作『変身』の主人公であるグレーゴル・ザムザは、ある朝目覚めると巨大な虫になっており、主人公とその家族の顛末が描かれます。


『仮面ライダー』で、主人公が人間からヒーローキャラクターに姿を変えることを「変身」と呼ぶのは、本作品の題名に由来すると言われています。


📍カレル橋

新旧の市街地をつなぐプラハ最古の石造りの橋


カレル橋はチェコ国内最長の川:モルダウにかかっており、プラハ城と旧市街を結んでいます。神聖ローマ皇帝カール4世の指揮のもと、1402年に石造りのカレル橋が建てられました。


長さ約515m、幅約10mあるカレル橋は、15のアーチが重なり重厚感のある豪華なつくり。さらに橋の左右には15体ずつの合計30体の彫刻が並んでおり、15世紀初めにヨーロッパで流行したバロック様式で作られています。


陽が傾きかけた頃に、どこからともなくバイオリンやハーモニカーを奏でる路上パフォーマーが現れます。


📍旧市街広場

photo by  unsplash


広場のどこを見渡しても絵になるようなスポットばかりです。広場の中心には、プロテスタントの指揮者であるヤン・フスの像が堂々と立っています。


写真右手に見える黒い尖塔が二つ並んだティーン教会は、14世紀半ばから16世紀にかけて建てられました。右側の塔がアダム、左側の塔はイヴと呼ばれていて、右の塔が少しだけ太いです。


📍旧市庁舎・天文時計

約600年も動いている天文時計


旧市街広場のシンボルともいえる時計塔。なんと高さ約70メートルもあり、現在にいたるまで約600年もの間、ずっと動いている歴史ある時計です。もはやどこが時刻を示しているかわかりませんが美しい!


時計盤が上下2つ並んでいますが、上側が仕掛け時計になっており、9時から23時までのあいだの1時間ごとに12使徒が出てきて、30秒から1分ほどのパフォーマンスが見られます。


📍ダンシングハウス


ダンシングハウスは、1996年に建てられました。名前の通りまるで建物が躍っているかのような姿をしているのがなんともユニーク。中世の建物が立ち並ぶプラハでは、異彩を放つ存在で、建設当初は市民から批判もあったそう。


📍聖ペテロと聖ポール大聖堂&ヴィシェフラット民族墓地

ミュシャ好きには堪らない穴場

プラハ中心部から少し離れた「ヴィシェフラド(Vyšehrad)」にある教会。

川沿いの景色も美しい


中心地から離れているといっても十分に徒歩圏内。


モルダウ川沿いを南へ歩いているとアッという間です。観光客の多い賑やかな中心地の喧騒に疲れた時に逃避するにはちょうど良い距離。

ユニークなデザインの扉
アールヌーボで埋め尽くされています


ゴシック様式で装飾や彫刻が美しく入口の扉の模様がユニークです。内部は天井が高くアールヌーヴォー調の絵画が並び装飾も美しい。


わたしミュシャ大好きなんですが、教会内のデザインが「ミュシャっぽいなあ」と思って調べたら弟子がデザインしているそうで納得。


教会の横にはミュシャやドヴォルザーク、スメタナなど多くの偉人たちが眠るヴィシェフラド墓地があります。

アルフォンス・ミュシャの墓



ご覧いただきありがとうございました。
著: Dr. クレヨン

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Dr. クレヨン
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