娘の面接についていった話

娘の大学受験、第一志望校の国公立前期試験が終わりましたっ。

多くの医学部が初日学科、2日目面接、という流れで（直前まで知らなかった）
初日は自分のペースがあるのか「一人で行きたい」ということで家で待機してたけど
帰宅後の疲労が激しく。

娘の志望大学を自分の目で見ておきたいな、という興味もあって（笑）
2日目は付き添いで行くことにしました。

娘の志望校出身の先生は残念ながらこれまであんまり出会ってこなくて。
自分の医局人事での出向先でも出会うことはなくて、
なんとなく「雲の上の存在」。

私の母校は私立単科大学だったのでこぢんまりとした校舎がポツン、だったけど（時代もあるかな）
総合大学っていうのは敷地が広くて、学部いくつあるんや？とキョロキョロしちゃった、

けど、初日と同じ場所ということもあって、同じように面接に向かう子たちの波に乗って、すんなり現地に到着して送り出しました。

（肝心の本人は前日のプレッシャーを考えるとだいぶリラックスしていけた様子。）

保護者は食堂で待機できる、とのことで
大学のスタッフの方がたくさん利用される食堂へ。
緑の見える良い位置の机をキープし、PCを持ち込み仕事。。。が、
椅子と机の高さが合わず（涙）途中で断念。

コーヒーが自販機の缶しかなくて、
大学敷地内がらんとしてたけどちょっくら近くのカフェでも探すか、と、出てはみたけど、カフェなぞない！！！

仕方なくぷらぷら。
看板を前に、レーザー実験棟、最先端医療イノベーションセンター棟、医学バイオ研究棟、、、ほぉーーこんな施設があるのね。

色々と興味深い、、、
しかし、ちょっと寒いし座りたいよね、、、と、
休憩所を探していたら病院内にファミマがあるらしいという看板発見！

おっ、久しぶりに踏み入れてみようじゃないか
久しぶりの、「大学病院！！！」と、なんとなく、ワクワクしながら行ってみることにしました。

大学病院なんて、20年ぶりだよね多分。
大学病院で働いていた時のこと。懐かしい思い出が思い出されて、胸がきゅん。

だったのですが….

入ってすぐに、体が重く感じ、ぎゅうっと胸が苦しくなり….
出たくなってしまった。

照明も全体的に暗い….重たい…..

なんでだろ？これは。

小児科のクリニックっていう
明るい明るい雰囲気の場所に慣れてしまうと

病院というところが”戦いの場所”である特別な場所であることを忘れてしまっていて。

久しぶりに肌で感じ、
そして、今の自分にはとても馴染めない感覚が湧いてしまった。

そうなんだよね、、、そうなんだ。

一線で働き続けることって憧れたけど
やっぱり本当に過酷な世界だな、と。


生きるとか、そういうことに、どれほどの人が向き合っているのだろう….

医者として全然別世界に歩んできてしまって、それでよかったのだろうかとすら思ってしまうくらい世界が違う気がした。

娘もこれからどういう医師のキャリアを積んでいくのかわからないけれど

これからいろんな経験をして
いろんなことを感じて考えて、進んでいくんだろうけれど


長い人生「医師であること」が常に付いてきて、
働き方について、医師人生について
考えたりするのかしないのか….

(物事をちょっとややこしく考えがちの自分に比べて
サラッと決めて進んでいきそうやけど)

「医者だけど、その前に一人の人間だし、
自分の人生に合う形で、やりたい医療に携わること」
このメッセージは伝えたいなぁと改めて思った。

私は今、開業医というスタイルに落ち着いて
やりがい感じれてるということは
人生の選択の連続の中、ええ感じに進んだということなんやろうなぁ…..

なんてことを考えながら、
ファミマでコーヒーを買って再び食堂に戻りました。

面接から帰ってきた娘。

面接は、医師を目指した理由、女性の働き方、その他….
ごくごく一般的なものだったみたい。

久しぶりの大学病院訪問で
改めて開業医という仕事に落ち着けたことを幸運だと思うし、

若い頃の価値観で「自分は不十分」「出来損ないやからこの道しかなかった」
みたいに思ってしまうこともあって、
それがいまだに自分を苦しめるけれど….

そういう時代があった、自分にもそう思う時期があった、というだけで
今、やりがい感じて臨床することができているなら、それが最高なんだよ
そして、今からどうしたいか？どうするか？も決めていったら良い。

そんな風に、私自身も「自分面接」みたいな機会をもらえた気がします！

はぁ、、、しかし、子どもの受験、結構大変です、、、
中学受験も大変やけど、大学受験も大変やった、、、、

10日後の発表。どうか桜咲いてください！！！一緒に祈っててーーー！