タンブルウィード
西部劇などで、コロコロ転がる干し草のようなものを見ることがある。
あれは演出やゴミなどではなくタンブルウィードと呼ばれるもので、乾燥につよい植物が、コロコロと転がりながら種子をまき散らして繁殖していく類のものらしい。
タンブルウィードという品種ではなく、そのように枯れて転がる植物の総称らしく、日本ではオカヒジキなどがそれに当たる。
日当たりのよい砂浜などで生育するもので、現在自生しているところは少ない。
乾燥していると、非常に燃えやすいため、昔は稲妻などで着火して燃えることもあったろう。
山形の庄内地方の妖怪に玉五郎という妖怪がいる。
雪が降る前、雪降ろしの雷とともに、玉五郎が火の玉となって、辺りを走り回るとされているが、これなどはタンブルウィードに雷で火が付き、それが冬の嵐で辺りを走り回っていたものではないだろうか。
火事の原因ともなったろうし、さぞや恐ろしいものであったろうと思う。
(ここまでで10分)
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