地方の妖怪話について
地方の昔話などを読んだりしていると分かるのだが、河童、天狗などメジャーな妖怪の話以外の地方オリジナルの妖怪の話は案外と少ない。
というのも大抵は、狐か狸、カワウソあたりに化かされていたという話となるからだ。
そうでなければ大蛇や巨大な蜘蛛の話などであろうか。
そのような、妖怪と言うよりはUMA的なモノが多い。
妖怪と言う形あるキャラクターよりは、不思議なことがあったと語られるのだが、これを具現化し妖怪という枠組みに入れた、水木しげる氏の功績は大きい。
一般に妖怪の代表格である一つ目小僧や唐傘おばけなどの付喪神の類の話は、それほど頻繁には地方の昔話には出てこない。
だからこそ、それらの話があるとクローズアップされがちなのかもしれない。
考えてみると、田舎の夜は、現代でも恐ろしく暗いので、妖怪が出る夜は、そもそも出歩くことも無いのだ。
なので、狐などに化かされるのも、夕暮れ時の帰り道、昼と夜の境の黄昏時ということになる。
(ここまでで10分)
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