デキル人になる!?パズルの驚異の知育効果
東大生やその卒業生にアンケートをとると、多くが小さいころに夢中だった遊びを「パズル」と回答しています。その中でも、ハマる子はとことんハマるジグソーパズルに焦点を当てて、今回はその知育効果を紹介していきたいと思います。
2歳の娘は、現在54ピースのジグソーパズルに挑戦しています。徐々にステップアップしていっている段階ですが、集中力や思考力が身についてきて、解けた時の自己肯定感も上がってきているように感じています。よろしければご参考にしていただき、皆さんもぜひお子さんと一緒に取り組んでみてください。
ジグソーパズルで身につく力
1.空間認識力の向上
パズルに取り組む際に、各ピースがどのように組み合わさって完成図と同じようになるのか思考する中で、子どもの空間認識力が養われます。何度も試行錯誤すると、ピースの形や位置関係を理解し、それぞれがどのように平面上で組み合わさっていくのか感覚的にも徐々にわかるようになっていきます。
空間認識力は、のちに数学や幾何学に取り組む際の土台となる図形センスを養うことに有効です。脳内で視覚的な情報を処理する速度が上がることで、難解な図形問題を解くことが得意になると考えられます。
2.問題解決能力や集中力の向上
パズルを解く過程で、当たり前のように求められるのが認知力として共に重要な問題解決能力と論理的思考力です。ピースの色や形、位置関係を評価して、いろいろな組み合わせを試行錯誤することが求めらます。「あーでもない、こーでもない」というように多角的に検討する批判的思考や、じっくりと取り組む集中力、そしてひとつの思い込みに固執しない柔軟性も身につけることができると考えます。これらは学習に必要なスキルであることはもとより、そのあと社会に出てから活躍するためにも非常に重要な要素です。
集中力について掘り下げてみます。パズルを最後まで解くためにはいうまでもなく忍耐と持続が必要ですので、諦めずに続けることで身についてくるものです。幼少期においてパズルのような持続的に集中する経験を多くすることで、その後の学業全般やより複雑な課題が生じる仕事においても必ず効いてくると考えられます。
3.記憶力と思考の柔軟性の獲得
パズルを解いている最中に、ピースの形や模様、おける場所の候補などを考えるには短期記憶をフル活用します。ワーキングメモリを鍛えると、同時に多くのことを思考することができるようになりますので、より難しい課題を解けるようになります。
このことは、思考の柔軟性、すなわち、状況に応じて考え方や戦略を切り替えていく力にもつながります。記憶力が高くなってくると、複数の方策を同時に考えながら、より良い選択を行えるようになるので、難しいパズルであっても無駄に試行錯誤するのではなく、より効率的に解き進めていくことができるようになると思います。
4.手指の巧緻性の向上
ピースを持ち上げ、くるくると回してはめ込むという動作は、手先の器用さ、つまり手指の巧緻性を鍛えます。また、視覚的認識に手先の動作を一致させていく練習にもなります。これは、文字を書いたり、絵を描いたり、楽器を弾いたりといったあらゆる動作に繋がっていくものですので、幼少期から必ず鍛えたいものです。
おすすめは「くもんのジグソーパズル」
私の一押しのジグソーパズルは、くもん出版から発売されている、「くもんのジグソーパズル」シリーズです。一番簡単なものは1ピースから、難しいものでは200ピース以上のものまで、全部で8セット発売されています。
玩具としてのつくりもしっかりしているので、厚みがあって丈夫です。またピースの大きさもちょうどよく、緩くもきつくもない嵌り具合なのでしっかりと接合する感覚を味わうことができます。
ステップアップで達成感がある
くもんのジグソーパズルの構成は、「スモールステップ」方式です。8ステップで大箱のセットが分かれており、各ステップごとに対象年齢が設定されています。少しずつ難しくなっていくので、解けるレベルのもので遊んでいけば、無理なく達成感を味わうことができます。
同じステップには数種類ずつピース数の違う絵柄があり全部で22種類用意されています。ステップアップしたときは少し難しいですが、何度か試行錯誤するうちに、だんだん解けるようになる絶妙な難易度設定です。
娘の場合はだいたい年齢の目安どおりのピース数でステップアップしながら取り組んでいます。あくまで目安ですので、難しすぎないレベルから始めるとよいでしょう。今のレベルに少し苦戦している様子でしたら、ある程度手伝ってあげて、最後の数ピースを自力ではめさせてあげると達成感を味わうことができますよ。
なお、くもんのパズルは台紙がなく、好きなピースからはじめられます。わが家では、くもんのジグソーパズル以外でもこのタイプを多く購入しています。
考察・まとめ
知育界隈ではよく「3歳までに100ピースのジグソーパズルができたら東大に入れる」というフレーズを聞きますが、実のところ私は幼少期にはあまり遊びませんでしたので、100ピースは解けなかったと思います。娘も私に似たのか、パズル遊びが嫌いなわけではないですが、大好きというわけでもなさそう。気分がのっている日は集中して遊びますが、すぐ飽きてしまう日もあります。
私が考えるに、パズルのピース数が大事ということではなく、このフレーズの本質は、これほどのパズルを続けて取り組めるほどの集中力や思考力がある子は、学力についても高くなりやすいということだと思います。従って、3歳で100ピースのパズルが解けることを目指す必要はなく、もし子どもがパズルにあまり興味がない場合は、パズル以外の何か好きなものに集中して取り組むことができればそれでいいと思います。親としては子どもの「好き」を見つけて伸ばすことを意識していきたいですね。
とはいえ、今回見てきたように、ジグソーパズルの知育効果はとても高いので、無理のない範囲で子どもを誘って一緒に取り組んでみることはおすすめしたいです。わが家では、娘が自ら「パズルやる!」と言ったときにだけ簡単に解けるレベルのものから与えるようにして、途中で投げ出さないように少しずつステップアップするようにしています。お子様のペースに合わせて楽しく取り組めるように、ぜひ知育にジグソーパズルを取り入れてみてくださいね。
では!あゆより「デキル人になる!?パズルの驚異の知育効果」をお届けしました。「スキ」していただけたら励みになります!最後までお読みいただきありがとうございました!