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兄弟のライバル意識を減らすためには、お互いを褒めることを賞賛しよう。小児精神科医が考える子育てのヒント。
兄弟のライバル意識を減らすためには、お互いを褒めることを賞賛しよう
今回は、兄弟のライバル意識強すぎる時の対処法のお話です。
兄弟のライバル意識が強すぎて、頑張ってくれているのは良いのだけれど、ちょっと心配になることがあると思います。
兄弟間で素直に褒めあったり、称え合ったりできないときは、葛藤がある状態です。
「すごいな」と思う気持ちと、「すごいと認めたくない」という相反する思いの両方があるのです。そうすると褒められなくなります。
そんなときに、親が褒めあったり、称え合ったりする姿を褒めることで、本人自身の葛藤が小さくなり、「すごいな」と褒めようと思えるようになるのです。
具体例をお話します。
「お兄ちゃんって走るのが速いんだね」と弟が褒めたとします。
「お兄ちゃんのこと褒めるなんて、えらいね」と弟のことを褒めます。
相手を褒めるときは、「悔しい」という気持ちがある可能性がありますが、「褒めたことを褒められる」ことによって、「褒められて嬉しい」と言う気持ちの方が上回ります。
「お兄ちゃんって走るのが速いんだね」と弟が褒めたとしたら、親が「そうだね、お兄ちゃんってすごいね」と言ってはいけません。
兄弟葛藤を少なくしたかったら、お兄ちゃんを褒めた弟を、「お兄ちゃんのこと褒めるなんて、えらいね」「お兄ちゃんのこと認められてすごいね」などと褒めるのです。
悔しいことを分かっていそうであれば、「ちょっと悔しい気持ちもあるけれど、お兄ちゃんのことを褒めてえらいね」と言うのも良いでしょう。
相手を褒めていることを褒められると、「爽やかに」「からっと」人を褒められるように次第になっていくのです。
【筆者の自己紹介】現在、2人の息子を育てながら都内で精神科医および精神療法に基づいた(非医療機器を含む)デジタル治療(DTx; Digital Therapeutics)の開発者として働いています。専門分野は、認知行動療法、社会認知、小児精神医療、デジタル治療です。
子育てに悩むお母さん、お父さんなど人を育てる人の手助けをしたい、デジタル治療という手段で、全国で治療を必要としている人の助けになりたいと思い、noteを通じて発信活動をはじめることにしました。ご興味持っていただけましたら、フォローもよろしくお願いいたします