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2024年心臓血管麻酔専門医試験体験記①~試験受験までの道のり~

はじめに

心臓血管麻酔専門医試験は心臓血管麻酔のスペシャリストを目指す麻酔科医にとっての登竜門です🐉

しかしその受験には様々な条件が必要で難易度がやや高いです💧

いつから準備を始めればいいの?」
症例数って簡単に集まるの?」
学会発表や論文って本当に必要?」

このような悩みを持つ先生方も多いのではないでしょうか❓🧐
私も2024年の心臓血管麻酔専門医試験を受験するまで、同じような不安を抱えていました

この記事では、私の経験を振り返りながら、専門医試験までの道のりをできるだけ具体的にお伝えしていきます❗️

長文になることが予想されるため、読みやすさを保つためシリーズとして何回かにわたってお伝えしていきますね(^^)

またシリーズの最後にはオリジナルの問題集(ところどころ解説あり)を分野ごとに作っていきたいと考えています

興味のある方はご参照ください😊

追記:無事に2024年試験合格しました!

受験資格のハードル

まずは受験資格について
正直に言って、けっこうハードルが高いです😅

必須条件チェックリスト

麻酔科専門医資格保有(申請年4月1日時点)
※最短で医学部卒後8年目での受験に
心臓血管麻酔学会に5年以上の所属
※会費の支払いを忘れずに!
JB-POT合格
※詳細は私の別記事をご参照ください

業績100点以上の獲得
※バランスが重要です(後述)
心臓血管麻酔100例以上の経験
先天性心疾患が鬼門です!

業績点数の内訳

学会参加だけでは足りません😂

以下のバランスが必要です:

学術大会参加:60点以上
その他の活動:40点以上

学会発表(筆頭演者:10点、共同演者:5点)
論文執筆(原著 or 症例報告 筆頭演者:20点、共同演者:10点)
(それ以外 筆頭演者:10点、共同演者:5点)
講習会・セミナー参加(※上限20点まで)

私の場合は...

学術集会:4回参加(20点×4だが上限60点)
学会発表:筆頭演者1回+共同演者2回(10点+5点×2→計20点)
セミナー:数回参加(上限20点)
の合計100点でなんとかクリアできました!

詳しい点数はこちらのホームページより確認💁

症例数確保のコツ

ここが特に重要です💡

必要な症例数は:
合計100例以上(5年間)
うち30例は認定施設での症例
先天性心疾患10例を含む

私の経験
大学病院時代が長く5年で合計170例ほどの心臓血管麻酔症例を経験できました

特に先天性心疾患(主にASD、VSD)の症例確保には、以下の戦略が功を奏しました:

早期の意思表示と積極的なアピール📣
→上司に専門医受験の意向、先天性症例への意欲を示しました

優先的に症例を当ててもらうことができ、集中して小児先天性心疾患の麻酔を学ぶことができました📚


申請

例年4~5月の2か月間申請期間があります
心臓血管麻酔学会のホームページより書式をダウンロードし申請可能です

おわりに

何事も早めの準備が大切です😌
特に...

・学会入会は研修医終了後早めに
・JB-POTは余裕をもって(私は医師5年目で取得)
・症例数は計画的に

次回以降は「試験対策編」として、実際の試験内容や効果的な勉強法についてお伝えする予定です

また最終回では、オリジナルの問題集も公開予定ですので、お楽しみに!

※本記事の内容には個人の見解が含まれます
正確な情報は必ず学会HPでご確認ください🙏


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