2024年心臓血管麻酔専門医試験体験記①~試験受験までの道のり~
はじめに
心臓血管麻酔専門医試験は心臓血管麻酔のスペシャリストを目指す麻酔科医にとっての登竜門です🐉
しかしその受験には様々な条件が必要で難易度がやや高く(後述)、さらに試験問題についても非常に難しいなと感じています😔
私は2024年の心臓血管麻酔専門医試験を受験しましたので振り返りもかねて、体験談を書いていきたいと思います❗️
長文になってしまわないようにシリーズとして何回かにわたってお伝えしていきますね(^^)
またこのシリーズの最後には問題集(ところどころ解説あり)を分野ごとに作っていきたいと思います
興味のある方はご参照ください
※個人の見解も含まれるため正確な解答ではない可能性がありますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします🙇
受験資格
心臓血管麻酔専門医は試験を受けたいと思ってもすぐに受けられるわけではありません
入念な計画が必要です📅
①申請年4月1日時点で麻酔科専門医を有していること(今の制度だと医学部卒後8年目で最短の受験となります)
②申請年4月1日時点で5年以上日本心臓血管麻酔学会に所属していること(会費を払っていること)
③JB-POT合格者であること(これがまた大変ですよね💦)
④申請年4月1日からの過去5年間で、業績実績表に従い100点以上の点数
・学術大会参加点数60点以上
・学会発表、論文、学会誌査読、講習会、セミナー出席の40点以上(講習会、セミナーは20点まで)
→つまり発表や論文で20点必要
一番簡単なのは演者としての発表1回(10点)、共同演者2回(5点×2)などでしょうか?
⑤心臓血管麻酔経験症例が申請年4月1日より過去5年で100例以上
うち心臓血管麻酔専門医認定施設において30例以上
※特に先天性心疾患10例の麻酔経験は施設によっては難しく受験難易度を規定するところかなと思います
申請
例年4~5月の2か月間申請期間があります
心臓血管麻酔学会のホームページより書式をダウンロードし申請可能です
私の場合
・学会への所属
周りの先輩医師にも心臓血管麻酔専門医を持っている医師が何人かおり、早い段階で興味を持っていました
研修医が終わったあたりで学会に所属しています
・点数
学術集会参加は過去5年で4回ほどでした、有料セミナーもいくつか受けていました
また学会発表は自身の発表が1つと共同演者としての発表2つで何とか点数はクリアすることができました
・JB-POT
医師5年目で取得しました
こちらは別記事を参照していただけますと幸いです
・症例数
合計170例ほどの心臓血管麻酔症例をこなしておりある程度余裕をもって申請できました
大学病院であり少なからず小児先天性心疾患症例(おもにASDやVSD症例)がありました
上司に心臓血管麻酔専門医試験の受験希望があることを報告しており優先的に先天性心疾患症例を当ててもらうことができたのは幸運だったと思っています
今回はここまでとさせていただきます
何事も早めの準備が大切ですね😌
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