2024年心臓血管麻酔専門医試験体験記③~勉強法について~
はじめに
ここまで体験記②までお読みいただいた方ありがとうございます
今回はみなさんが気になっているであろう勉強法について詳しく話していきます
勉強期間
これはひとそれぞれでみなさんの状況によって違うと思います
毎日勉強できる人、土日しか勉強できない人、逆に平日の限られた時間しかできない人
私の場合は平日1~2時間程度、土日も家族の協力があり勉強時間をとることができました
具体的には子供や妻と一緒に子育て支援施設に行きつつ、1時間程度併設されている図書館に行かせてもらって、そのあと一緒に遊ぶという流れです
直前1~2か月くらいこんな生活が続いていました(笑)
勉強を開始したのは約6か月前くらいで試験の全体像が見えてきたなと感じたのは最後の1か月ほどだったのかなと思います
勉強の資料
最重要勉強資料
一番重宝したのは先輩からいただいたまとめノートと過去問(←別記事で詳しく解説予定)です
ノートは分野ごとの重要ポイントや過去にこんな問題があったというのをまとめて解答解説もついていました
何事も分野や全体像を把握することは大切で、その問題がどういう分野でどういう意図で出題されているのかがわかるようになると問題を解きやすくなります
詳しい出題範囲や参考教科書は心臓血管麻酔学会サイトにゆずります
ちなみに私が受験した2024年の出題範囲、推薦教科書はこちらです
正直推薦教科書はほとんど使いませんでした💦
個人的におすすめの教科書
①心臓麻酔ポケットマニュアル
こちらは特に解剖の勉強でお世話になったのですが、
あとあとよく見直すと、P-V loop、圧波形、心カテ所見、rSO2、人工心肺、その他さまざまな術式ごとの麻酔など幅広く記載があり、ポケットから飛び出さんばかりのスーパーマニュアルといった感じです!
②小児先天性心疾患の教科書
こちらは何かしら自分の好きな教科書を準備しましょう
私は初期研修医時代に買った「こどもの心臓病と手術」という教科書を手始めに読んでそのあと成書にあたるという方法をとっていました
「こどもの心臓病と手術」そのまま患者家族への説明に使えるくらい簡単な言葉で書いてある本です
小児先天性心疾患はとっつきづらい分野ですので苦手な方は、まずは直感的に図がたくさん書いてあり、やさしい言葉で書いてある教科書をお勧めします!
他オススメ教科書(順次更新予定)
ガイドライン
循環器関連ガイドラインです(麻酔科学会サイトに出題範囲と推薦教科書、参考ガイドラインが載っています)
繰り返しになりますが2024年度版はこちら
ただしすべてを1から読むという勉強はしませんでした
過去問ベースで問われている内容とその周囲を把握し、重要なのはどこなのか、的を絞って勉強しました
ガイドラインでは特にクラスⅠの適応(推奨されるとはっきりわかっていること)、クラスⅢの適応(推奨されないとはっきりわかっていること)が問われます
表でまとまっていることも多いですのでしっかり確認しましょう
またクラスⅡでも大事なところは問われます
そういったところは過去問でも問われていることが多いので抜けないように確認しましょう
専門医コースレクチャー
こちらも非常に重要な資料です
最低2回はテキストを見直しましょう(もう一度読むときは前日夜や当日朝がおすすめ)
記憶に残るようにしっかりとテキストに書き込むことをお勧めします
専門医講習で見た問題だ!と自信をもって解くことができれば合格が近づくはずです!
私は先輩から過去4年分を譲り受け+自分が受けた年度の計5年分のテキストをデータで持っていました
これはかなり多い方なのかなと思います
特に自分が受ける年度の専門医コースレクチャーが最も大切であることは言わずもがなです
中身を見ると人工心肺分野や脳脊髄障害分野などは同じテキストを何年かそのまま使っている部分もあり重要なところは大きく変わらないのかなとも思いました
今回はここまでとさせていただきます
ご覧いただきありがとうございました
次回は最重要勉強ポイント過去問についてです!
今後ともよろしくお願いします