反則なしが一番の反則だよ、ドラマ「極悪女王」
えっと、ちょっと感動したので書きます。
ネットフリックスのドラマ「極悪女王」です。
ライオネス飛鳥と長与千種のクラッシュギャルズとか、ダンプ松本とか、めっちゃ世代です。
そんなファンでも無かったんで、うろ覚えですが、それでも結構覚えてるもんやね。
クラッシュギャルズはリングの上で歌を歌ってたとか、ダンプ松本が竹刀やチェーンを持って暴れてたとかね。
ドラマは、ダンプ松本のプロレス人生を描くというもの。
テーマは、「強いだけじゃだめ、人気がないとね。えっと人気って一体何?」というもの。
深い、、これはあらゆる世界で通じる話だよね。
人気ってなんだよ!
ダンプ松本は入門し、新人寮にいた時は、長与千種と同部屋で、二人で強いレスラーになることを目指す。
長与千種は、ライオネス飛鳥とタッグを組むことで人気レスラーの階段を駆け上る。
一方で松本は、売れないレスラーのまま、置いてきぼりになる。
しかし、ある理不尽な仕打ちをきっかけに、反則をすることをためらわない悪役レスラーになることで世間の注目を集める、といったストーリー。
反則シーンはマジでむごい。思わず目を背けたくなるんで、ご注意を。
プロレスが戦いのスポーツだからか、それとも80年代が乱暴な時代だったからか、むき出しの感情から吐き出されるセリフの数々。
そして、仲間の中で喧嘩や対立を次々としていくのだ。
見ていて、今の時代はコンプライアンスや規制を恐れて、生の感情を出すことをためらうが、もう少し感情に正直に生きてもいいのではないかと思った。行き過ぎはよくないけどね。
もう少し自分の感情に正直になろうよ。そんなことを言われている気がした。
そして、最後はダンプ松本の引退試合。
いつものように反則三昧でダンプ松本の勝利で終わる。
しかし、そこに、マイクを持ったライオネス飛鳥が現れる。
「ダンプ、お前が本当にやりたかったプロレスはこれかよ」とけしかけられ、反則なしの試合をやることに。
そして、長与千種がマイクを渡され、「仕方がないから、ダンプ、お前とタッグを組んでやるよ」と。
二人の間にはそれまで色々とあったけど、新人時代の仲良かった二人に戻るの、ムネアツ〜。不覚にも泣いてしまった。
そう、反則なしが一番の反則だよという話でした。