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かつて日本もテキトーな社会だったんじゃなかろうか、という話
今日は、畏れ多くも野本さんのブログを読んだ感想になります。
現在、野本さんはヨーロッパを旅行中で、そのときの体験をまとめているのですが、サービスレベルがテキトーだそうです。
これが昨日の記事、
こちらはさらにその前前日の記事です。
ヨーロッパも適当らしい
ドイツで列車が時刻通りに来ないという話が書かれているのですが、全然みんな怒らないそうです。さらに、その対応にあたる鉄道会社の社員も、全然謝罪する素振りを見せず、「運悪く遅れてます」というようなちょっとユーモアを混ぜたような感じらしいのです。
昔、クレーム対応をしていた身からするとちょっと信じられません。当時のことを考えると、運悪くなんて間違っても言えなかったなぁと思いますね。ある意味うらやましいwww
そして、ブログの結びで、どうも日本以外はテキトーらしいということで結ばれてます。でも、昔は日本もテキトーだったんじゃないかなと思ったのでその話を書きます。
昔は日本もテキトーだった?!
野本さんのブログ読んで思い浮かんだのが、椎名誠さんの小説の「新橋駅烏森口青春篇」ですね。
これは、就職したあとの数年の話を書いているのですが、当時の会社での出来事をおもしろおかしくまとめています。当然ながら、全部が全部本当のこととも言いきれませんが、ある程度当時の状況が反映しているものと思います。
ちなみに、椎名さんは1944年生まれで、20代の話と考えると、時代は1960年代の後半から1970年代の前半の頃と思われます。
当時の会社のハチャメチャさ
椎名さんがはじめに就職した会社は小売業界のことをまとめた新聞を発行している小さな会社だったそうです。
その会社での、一つ一つのエピソードがすごいんですよね。
毎朝上司に、喫茶店に連れて行かれ、モーニング食べたり、コーヒーを飲んで、会社の人の噂話に興じていた話とか、
会社の展示会に行ったら、帰り際に紙袋を渡され、その中に5000円が足代として入っている話とか、
仕事が終わったあとに、会社に忍び込んでポーカーに興じる話とか、
現代のコンプライアンスの視点から考えるととてもじゃないけど、許されないだろうなみたいな話のオンパレードです。
そうそう、作者がお昼に日比谷公園に行ったらバレーボールをしているサラリーマンがいて、そんなサラリーマンが本当にいるのかと驚いた話も載っています。
余談ですが、じつはこの小説を読んだのは学生時代ですが、社会人になったとき、東京に出張になって、日比谷公園までバレーボールやってないか見に行ったことありましたwww もちろん、やっている人はいませんでしたけどね。
この小説一冊でもって、すべてを判断するわけにはいきませんが、1960年代とか70年代は日本もテキトーというか牧歌的というか時代だったんじゃないのかと推測されます。
テキトーじゃなくなっのは90年代以降じゃないかな
この小説の後半で、会社の常務になった人が会社を近代化しようと突然言い出して、窮屈にになっていくということが描かれます。まあ、窮屈と言っても、ネクタイをしましょうとか、定時に出社しましょうとか、会社に残って酒を飲むのはやめましょうといった話です。今の視点から見るとなんと当然以上のなんでもないですけどねwww
ちなみに、僕は1990年代の後半に就職していますが、あとから振り返ると、当時はかなり牧歌的な要素を多々残していたように思います。それが年々コンプライアンスが厳しくなっていて、今ではなんか窮屈に感じるんですよね。
多分、バブル弾けたあとにコスト削減をやりすぎたんでしょうね。余裕があらゆるところからなくなっちゃいましたよね。怒らないでいるって余裕がないとだめですからね。
というわけで、今回は、日本も昔はテキトーだったんじやないのという話でした。最後まで読んでくれて感謝です!
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