何歳からでもチャレンジできる!「53歳の新人」
今回は、この本「53歳の新人」の紹介です。
NHKを退社してフリーのアナウンサーになる方っていっぱいいますよね。会社を辞めるとしても、それまで慣れてきた職をやりたがるのが普通だと思います。しかし、この本の作者の内多さんは違うんです。アナウンサーとは全然職種が違う福祉の世界に50代で飛び込むという話です。
作者の半生を綴っている
この本は、どのような経緯でNHK のアナウンサーになり、その後50代で医療的ケア児の短期入所施設「もみじの家」のハウスマネージャーとなる経緯が書かれれています。
NHKへの就職活動の様子が驚きですが、もともとアナウンサー志望ではなく、ディレクター志望だったとか。当時のNHKがそれまでのアナウンサー像とは違うアナウンサーを育成しようと考えていて、それでアナウンサー志望ではない内多さんに白羽の矢があたったそうです。
自分で企画して番組を作る
そういうことで、アナウンサーとして原稿を読むだけではなくて、自分で番組の企画をして制作するということも少しずつトライしていきます。
障害福祉関係のドキュメンタリー番組の制作に携わることで、福祉の関係の人脈ができ、それが後の人生につながることになります。
ある日、酒の席でぐちをこぼし、もうアナウンサーをやめたいといったところ、それを聞いた相手の方が福祉の仕事をしないかと言ったのが転職のきっかけになったそうです。もちろん、すぐには答えられず、悩んだそうです。
ベテランとなり、希望するような仕事が回ってこないこと、福祉の仕事への興味があったことから、新しい環境での仕事につくことを決意されたとのことです。この決断は本当にすごいことです。
新しい職場では苦労の連続
意外なことに内多さんは、アナウンサー時代、ほとんどパソコン操作したことなく、エクセルが使えなかったそうです。そんな状況なので、転職当初はかなり苦労されたそうです。努力によって、なんとか克服していく様子が描かれています。
また、アナウンサーとしてのコミュニケーション力によって様々な困難を切り開いていく様子は、頭が下がりました。普通困難なことがあるとそれをそのまま放置したりということをやりがちですが、放置しないで、国なり県なりに要望に動いたり、家族会を結成したりと精力的に動いていくんですね。なかなかできることではないですよね。
何歳になってもチャレンジ精神
読んでて色々と考えさせることが多かったですね。自分のことで言えば、最近は諦めというか、まっいいかみたいなことが多くなった気がします。でも、そうじゃなくて、何歳からでもチャレンジだし、困難にも立ち向かわないといけないなと思わされました。
最後にこのブログを読んでくれた方にも、元気になってもらえるとうれしいです。