うーん日本の教育はこのままではまずいかも、そんなことを思わされてしまった「マレーシアに来て8年で子どもはどう変わったか」
またまたマレーシアの教育事情に度肝が抜かれちゃったぞwww
これは以前やめる「練習が足りてない」の作者野本響子さんの本です。
この記事は、かなり反響があった記事で「やめる練習しないとね」みたいな話をされることが自分の周りで多くなりました。
前回の紹介した本は教育も含めたマレーシア状況について触れた本であったのに対して、これは作者の息子が具体的にどんな学校に行って、どんな勉強したのかの8年間の記録である。
これがめっちゃ面白い!(←語彙力がwww)
長男さんの性格
自由気ままな性格で、好き嫌いがはっきりしているタイプ。嫌いなことはテコでもやらない。落ち着きもないから授業中もじっとしているのが苦手。
保育所の先生からこの子は日本の学校では難しいかもと言われてしまう子だったようです。
それで小学校に通うようになったら、たちまち学校をいやがり、性格も暗くなり、おしゃべりだったのが無口になった。
そんな息子を見て、マレーシアの学校を行くことに決めたそう。
マレーシアに行ってからもしっかりしてるんだよね。好き嫌いがはっきりしている。
いろんな紆余曲折を経て、自分の性格はこんな感じとしてまとめたのがこちら。
10代の半ばでこんな分析ができるなんてとホントに感心してしまった。こういう自己分析ができるのも、長い間いろんなチャレンジや失敗、経験をしてきたからと言えるよな。
僕はまだまだ迷走中というのにね。
マレーシアの教育の面白い点
一番最初に度肝を抜かれたのが、息子さんが授業中に歌を歌っていると担任から聞かされたシーン。
日本だったら絶対アウトなはず。
当然ながら、作者が担任に「迷惑じゃなかったですか」と聞いて帰ってきた答えが
「とても歌が上手なんですよ。みんな楽しみにしてます」だって。
えーーーーーーーっじゃないですか?これは腰抜かすほど驚いた😆
まあ、みんながみんな寛容というわけではなく、先生によっては「問題児だ」という人もいて、人によって全然違うらしい。
そこも驚きだよ。評価って当然ながら、人によって違うんだけど、これだけ違うというのはなんか信じられないよね。
人によって、評価が全然異なるということが当たり前、また、先生も簡単にやめたりということがあるので、半年立つと学校の雰囲気がガラリと変わるのも当たり前らしい。
まあ、それが気に入らなきゃやめたり、抗議したり、なんとか自分の合うように変えていくみたいな感じらしいので、全然カジュアルらしい。
コンピュータ教育について
コンピュータ教育について書かれているところがあって、そこは本当に衝撃だった。
というか、一番気づきがあったかも。
息子さんがプログラミングにハマるきっかけは、ある日、高学年になったときに友達に誘われてコンピュータスクールに行ったこと。
そこからプログラミングの面白さに気づいて、学校を辞めることにして、スクールやYouTubeなんかを活用してpythonとかロボティクスを勉強するようになった。
3DCGのモデリングソフトであるblenderやゲームのRobloxで作ったりしてハマっていったらしい。
この部分読んで、日本のコンピュータ教育はものすごくやばいと感じたんだよね。
日本のコンピュータ教育のまずさ
日本ではデジタル人材を5年で230万人育成するというのを目標に掲げている。
詳しい内容は分からないけど、多分小中学校にプログラミング教育をしてみたいなところだと思う。
それって、プログラミングの知識もない人、Robloxやロボティクスについて何も知らない人が教師として教える体制、プログラミングについて得意でない子、興味のない子にも教えること、知識は教師から受動的に教わると言う固定観念などなど、問題点が多いと思う。
それに対して、プログラミングに関係することだけに時間を使って、YouTubeやコミュニティに属してガンガン勉強して、教師はアドバイスを求められたときだけ意見を言うみたいな現実があるときに日本と他の国の差がどんどん開いてしまうと感じた。
デジタル人材を育成するには、日本の教育のあり方の発想の転換が必要ですね。ここをみんなに理解してもらうのは本当に大変なんだけどね。
日本を救うのは実は不登校の子かも
この本読んで、はじめに思い浮かべたのが、白いとりこさんのことです。
白いとりこさんは本業はWEBエンジニアで、趣味でエンジニアのコミュニティの運営のお手伝いもされているそうです。
実は、過去記事で紹介もしています。
ちなみに、白いとりこさんの息子さんは中学生なんですが、詳しい事情は知りませんが、不登校になっているそうなんですが、プログラミングの腕前は既に母親を超えているという。
エンジニアの仕事をしている親を超えるというのはどんなだよと思ってしまうけど、これからの日本を救うのはこういう子なんじゃないかとも感じるな。
ちなみに、白いとりこさんは日々の息子さんとのやりとりについては時々ブログにまとめています。ちょっと専門的なので難しいところありますが、親子が普段どんな感じなのか分かって楽しいです。
最後に
えっと、柄にもなく教育論を展開してしまいましたが、この本は親子の海外サバイバル日記として読むのが本当のところだと思います。
とにかく、作者の息子くんのバイタリティが凄すぎる。それに影に隠れる形ですが、作者自身も行動力、観察力などを備えていて、いろんな体験を具体絵的なエピソード交えていて最後まで飽きずに読めました。
作者の息子くんは将来とんでもない人間になりそうなので、日本を見捨てられないようしなきゃなという思いを強くしました。なかなか難しいですけどね。
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