デジタルパイロット
ユーザー企業のシステム部に長らくいた自分の経験から、ユーザー企業におけるシステム開発のノウハウを投稿していきます。
0.前置き私は長年ユーザー企業のシステム開発・運用部門の長を若い頃から勤めてきました。外資系ベンチャー企業から始まって、スタートアップ企業の役員、外資系大手映画会社のインターネット事業部における技術部長、大手通信教育企業のCDO、海外に開発拠点を持つスタートアップ企業の製品担当役員等を歴任してきました。 「ITベンダーへの丸投げ体質」そのものを体現するシステム部門における経験 自社開発体制を整えている経験 の双方を体験しています。 ここでは、これらの経験(反省)をもと
自分は前職Estoniaの技術を日本に持ってくるスタートアップ企業にいたため、どっぷりアジャイル開発(正確にはSCRUM開発)に使っていた。今回、自分が大企業において受託開発でアジャイル開発工程を採用したプロジェクトに参画して、以下の記事と同じようなことを感じた。 大企業も公共調達と同じで、完成物を受け取るという考え方であり、予算も既に決まっているものが多い。この形式だとアジャイル開発にはそぐわない。 また、私の関わったプロジェクトも典型的な事例だと思われるが、施主側がアジ
開発手法は大きく分けて2通りあります。 (1)ウォーターフォール開発 (2)アジャイル開発 日本ではウォーターフォール開発が盛んです。ですが、世界的にはアジャイル開発、その中でもスクラム開発が非常に盛んです。 それぞれの特徴を見ていきたいと思います。 (1)ウォーターフォール開発■ ウォーターフォール開発とは? 「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「実装」「テスト」「リリース」という流れで、水が上流から下流へ流れ落ちるように一つ一つの工程を順番に進めていきます。 工程ごと