【35】(続)酒蔵と酒造の言葉の使い分け
おはようございます。
写真は、葛飾北斎の汚い部屋の様子だそうです。断然うちの方が汚い・・・
ちなみに生涯で93回引越したのだとか。
葛飾北斎といえば、「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に唯一日本人でランクインした結構すごい人。
私のなかで超ストイック&激ヤバ要注意人物のひとりです。
「あと10年。いや5年でいいので、生かしてください。そしたら、本物の絵師になりますから・・・」
そう言い残し、この世を去ったそうです。
かっこいい。
私も常に志をもって生きたい。
さて前回、謎のまま終わっていた「酒蔵」と「酒造」の言葉の使い分け。
その後、日本酒に詳しい数人に訊ねてみました。
今回はそのレポートです。
○Aさんの回答
酒蔵は伝統的な意味合いが強く、酒造は近代的(≒会社)な意味合いが強いイメージ。
あくまでもイメージに過ぎないので、明確な違いがあるわけではなく、慣れるしかないよね。
○Bさんの回答
酒造・・・動詞
酒蔵・・・名詞として
社名のみ「○○酒造」なのは「○○酒造場」とすると名詞になるが、「場」がダサいので省略したのでは?
○Cさんの回答
基本、酒蔵!
会社名以外は全部酒蔵!!!
明確な答えはなく”感覚の違い”での使い分けなのかなと思いました。
私たちメーカーに勤めていると、自然に”酒蔵”と”酒造”は使い分けをできますが、一般の人にとっては、区別がとても難しいです。
これから誤った使い方をしている人に、教えてあげるときの言い方を考えるきっかけとなりました。
だって、自分たちもよくわかっていないのですから。
なんでもそうですが、間違えていることを指摘するときに頭ごなしに言うのではなく、相手が「なぜ間違えたのか」を考えることがとても大事で、そこには潜在的に日本酒の課題や日本酒を身近に感じてもらえるヒントがあるのかもしれないと思いました。
今回、「なぜ」を追求することの大切さを学ぶことができました。
ありがとうございました!