「好き」を語りにくいのはなんでなの!?
お勧めしたい! 感想を書きたい! 褒めてあげたい!
しかし、どうにも伝えにくいってこと、ありませんか!?
むしろ批判、改善点、なんなら苦手な要素はスムーズに語れるってことも多いのではないでしょうか。
だけど、嫌いなことを語るよりも好きなことを語れる方が、コミュニケーションにおいて何かと健全。
そこで、好きを語りにくい原因と対策をまとめていきます。
語るとは?
語るとは! 切って付けて出すことだ!!
まず、語る対象を丸ごと全部伝えることはできません。例えば、好きな漫画の全部を伝えるには、実際に読んでもらうしかありません。
話の終盤部分など、直接的に切り取るような意味もありますし、絵柄であるとかキャラクターの生い立ちだとか、切り口という意味での間接的な意味もあります。
切るだけでは切り抜き動画となってしまいます。自分なりの思いや考えを付けて語ることなります。単に好きだというのでもよし。作品内の別の情報と結びつけたり、自分の体験をつけてエッセイ風にしてもよし。なぞかけのごとく、一見全く違う領域と結びつけられると、かなり面白くなることでしょう。
そうした情報を、相手に向けて出す。相手の知識量に応じて、プレゼンのように勧めるとか、好きな点を共感したいだとかの方針が変わります。
では、なぜ語りにくいのか。
それは、切って付けて出す各ポイントにハードルがあるからなのです!
好きを語りにくい原因
切れない好き
「ここが良かった!」というのは挙げにくいけど、なんかいいと思ったんですよね……。
こういうの滅茶苦茶ありません?
批判トークがしやすいのは、アラが目立ってて、切り取るべき情報が分かりやすいからと言えます。欠点がそのまま好きになれない原因となっていることも多々ある。
一方で、明確な理由の無い好きというのはかなりあります。イラスト全体に漂う雰囲気が好きで、部分的に切り取って語りにくいとか。
逆に、分かりやすいツッコミどころのあるネタ絵だと反応しやすい。落書きの方が評価されちゃうって話、こういうとこから来たりするんですかね。
切ること自体に抵抗があるパターンもあります。
猫耳は確かに好きだけど、キャラクターを語る時に猫耳を切り出しちゃうと、そこしか見てないように思われそう! みたいな。
別にそこだけが好きってわけじゃないんだよ!
付けられない好き
綺麗!いい曲!美味しかった! といった、感覚的な好きはそれ以上深掘りできないことが多いです。
例えば、アクションゲームの操作性が大変に心地よいとか。戦略性がすごくてやりがいがあるとか。こういう要素は本来、すごく重要。ただ、やったことが無い人には、良かったとしか伝えようが無い! それ以上の感想を付加できない!
実際に接してみろ! とにかくやってみてくれ! っていうタイプがこれ。ネタバレを気にして何も情報を付加できない、なんてのもあるかも。
伝えにくい好き
聞き手との関係性で伝えにくいのもあります。
まず、自分だけが好きすぎるかも? っていうケース。相手が興味なさそうだとキツいとか、知識量や作品愛でマウント取ってるように思われたくないとか、何かと不安がつきまとう!
自分が大事にしている作品だからこそ、相手との見解の相違が怖かったりもします。
逆に、相手の方がもっと好きかも? っていうケースも。自分の無知や浅さを露呈させる不安とか、評価ポイントが微妙にずれてて揉めると怖いとか!
だからこそ、及び腰になることも多いはず。
かくして、せっかく語れる作品に対して探り探りになってしまう、なんてことがありがちだったりするのでした。
好きを語るにはどうすればいいんでしょうね
最初から付けてしまう作戦
好きを切れない! ならば一手戻って、付けてから切る!
例えば、とても好きな曲があるという話をする時。曲が好きとしか言いようが無いことが多く、とにかく聞いて! で終わりがち。
ならば、むしろ情報を足してしまうのです!
どういうアーティストで、他にどんな曲が多いのか。その頃の流行はどんな曲か。自分がどんな時に聞いていたのか……。そうすると、色々ある中で曲として好きだったんだ! という風に見える。多分。
コメントのつけにくいイラストはどうでしょう。もういっそ、同じ人の描いた過去のイラストもまとめて、前のあれとか今回のやつとか、こういうのが好き! 特に今回のツボ! みたいにいうと、うまく語れる気がする。多分。
個人的に、エッセイ的に自分の体験と紐付けるのは比較的語りやすくなる印象。
情報量が膨らむと、相手にとっても切り取りやすいポイントができて話が続くかもしれないですし。
伝えやすい関係性を作れたらいいね作戦
好きだからこそ、見解の相違があるとキツイってやつ。
もうこの辺はなんというか、お互いに寛容でいるのがいいですよね……。っていう精神論になってしまいますね!
せっかくの好きトークだもの、楽しもう。
結論
でも一番大事なのは好きなことを伝えようと思う、その気持ちだよね!
そんなありふれたまとめにさせてくださいませ。
作る側の立場としては、語られる上で切り取りやすいメリハリをつけるっていうのは大事そうかも、なんて思ったりしたのでした。