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準備
準備は大切である。
安くてついつい大量に買ってしまったピーマンを刻みながら、改めてそう思った。
食べるまでのプロセスをざっくりと工程分けしてみると、下記のようになる。
献立を考える→食材を買いに行く→食材を洗う→包丁で切る→調理する
ひとつひとつの工程をさらに細分化すると、かなりの工程が存在する。
まず献立を考える時点でも、自分のレパートリーの中から考えるのか、新しく調べるのか。
新しく調べるのは、本を読むのか、スマホで調べるのか、それともテレビの調理番組を見るのか。
食材を買いに行くのも、どこへ行くのか、どうやって行くのか、どうやっていい食材を見分けるのか。
料理をする、と一言で行っても、数十以上もある工程をこなす必要がある。
これは料理以外にも言えることだ。
普段何気なくしていることの中にも膨大な数の作業が隠されている。
慣れた作業であると、無意識にやってのけることもできるが、やったことない作業の場合は、いったいどれくらいの工程があるのかわからない。
工程がわかったとしても、それぞれをどうやるかわからない。ひとつひとつ自分自身で経験していくことしか、本当の意味でできるようにはならない。
ピーマンを切るような単純な作業でも、実際にやってみると、飛び散る種が煩わしかったり、ヘタを取るのに余計な果肉部分まで削いでしまったりする。大量に切っていくうちに効率の良い方法がわかってくる。
日々行っている仕事でも、何度も同じ準備を繰り返していると、コツが掴めてきて様々なことがコントロールできるようになってくる。
しかし、慣れにかまけて手を抜くと、そのうち失敗してしまう。僕も何度もそれで痛い目を見てきた。
華やかな本番ももちろん大切だか、手を抜かずに徹底的に準備をすることが大切である。
ピーマンも処理の仕方や切り方ひとつで、味が変わるように、準備の仕方一つでそのあとの結果が変わる。
準備をしていてつい手を抜きたくなったときは、ピーマンのあの青くさいにおいを思い出して、自分の甘さに打ち勝てるように心がけたいと思った。