見出し画像

【ライブ】代官山が遊泳区に 拳をかかげ声を枯らした龍宮城FCライブの話 Vol.3(完)

超長編になったライブ感想noteも完結です。

〈ネタバレ注意〉
このnoteはわたしの記憶を頼りに書かれていますが、ネタバレオンリーです。
回避したい方は、この先に行かないことをお勧めします。

Vol.1

Vol.2

レイトショー リーダーの言葉と和馬のはなし

レイトショーイントロでKEIGOくんの語りがあった。
わざわざ ひと枠割きたい。素晴らしかった。
イントロ尺ぴったりで言い切ってそのまま歌に入るチームリーダー……かっこよ……

「龍宮城はいつでも隣を走り続けます」
龍宮城のリーダーとしての言葉かっこよかった。

龍宮城が言う「隣を走り続ける」は、マラソンの並走みたい。

ただガムシャラに、全力で走った先で共倒れするんじゃなく、まだやれるって鼓舞しながら。
隣を走り続けるだけの気力と体力を持ってして、隣を走ってくれるかんじがする。

ただ、今までの彼らを見ているので、かなり本気を出さないと並走してもらうのは申し訳ない気持ちになる。

龍宮城が、自分たちは世の中に対してどういう存在でいたいのかを伝えてくれた感じがした。かっこよかったな、本当に。


そして、ブラッディに続きレイトショーといえば、和馬ですね。(断定)

秘密少年(特に404)の登場人物のほとんどが、ドラマでも舞台でも灰になってしまいます。
わたしの好きな和馬くんも灰になってしまった。

和馬くんが灰になってしまったことが、とても悲しかった。

舞台の千秋楽を迎えても、和馬はドラマの中で生きていました。
だから乗り越えられたのに…
直後に放送されたドラマで、和馬が灰になりました。

どうしたら良いかわからず、追悼公演と題し夜な夜なドラマと舞台を交互に観ると言う悲しみの鑑賞会を開催しました。

友達に「和馬くんが生きている世界線を考えよう!」と励まされても、「…無理だよ………、和馬は灰になったんだよ……縛られてたもん……あれは和馬の灰じゃん……」と泣いたような人間(激重感情)

曲の間はKEIGOくんに和馬が降りてくるから、和馬はいたんだな…と思えてうれしかった。という、激重感情が毎秒爆発してしまう。

「初めて居場所ができたって、
ぼくだけが思っていたとしても……」

かずまが台詞を言うたびに

\和馬だけじゃないよ!/
\404のみんなも同じだって!/

って心のうちわを掲げています。

「泣いちゃうくらいに歌が好き 一人になるたび暗闇でぼく」って歌うKEIGOくんは、表情から何から和馬すぎて、わたしは毎回泣きそうになってしまう。

歩道橋の上でイヤホンを耳にいれて、たったひとり暗闇で大好きな音楽を聴いていたかずま
爪がツヤツヤだったかずま
いつも薄着だったかずま
よくここまで生きていたな、と思うくらい生への執着のないかずま
それを前言撤回しなかったかずま

何でこんなに和馬のことが好きなのか、もはや自分でもわからないですけど。いつか和馬のことをnoteに残してみようと思います。

しかし、本当にほぼ和馬のことしか見えていないことが振り返ってよくわかった。
今はただ、音源化映像化してほしい。

掛け声と拳 SHORYU(→↓↘︎+P)

今回のライブでJAPANESE PSYCHOの次に楽しみにしていたのがSHORYU(→↓↘︎+P)でした。

フロアが一体となり、オイッオイッオイッ!!!って拳を上げられた瞬間本当に嬉しかった。

後ろから見てると拳でステージが見えなくなって、高く飛び上がるKENTくんが一瞬見える。龍宮城の声なのか、フロアの声なのかわからない。
一瞬でフロアの熱がまたひとつ上昇していた。
ワクワクした

次のツアーでも絶対にやりたい

今回のFCライブに参戦した人たちが各地の会場に散らばって、掛け声を積極的にかけるようになったら、龍宮城のライブきっとすごいことになる。

新曲披露 ジーザス……

※人生に一度しかない感想なので、勢いのまま残します。

新曲やばかったな。
心の中でひたすらに、ジーザス……と唱えていた。
だってあれ。
いや、あれは良くないよ。あのけいごくん、マジでほんとに無理無理の無理(=非常に好みでどうしたら良いかわからない、好きでしかないと頭を抱える様)だった。

KEIGOくんとKENTくんが天にかかげられ、はるくくんが担がれていた。
KENTくん天上に手が届きそうだった。

いや、好きなんだ、わたしは、ああいうのが。
人が天に昇る時の象徴としてされる、ああいった演出が、神々しくて好きなんだ。ジーザス。

あの演出には、支える方のパワー、息を合わせるタイミングに加えて、支えられる人の筋力と信頼が必要で、ピタッと制止している姿を見ると感動する。

"ほんとうにすごかった。本当に。うー、好き。本当に好きだ。かかげられる姿を見られる日が来るとは、夢にも思わなかった。"
(メモ 原文ママ)

曲は曲調がメロウでしっとりしていた。
初見で私がイメージしたのは鬼束ちひろさんのGOD CHILD

こんな龍宮城を聴けるのか、たまらない。
春空くんの歌割りがわりと多かったと思う、最高によかった。
みんな好きだと思うけど、春空くんの奪いに行ってる感、取りに行ってる感、カッケェ……。ガツガツしているサイキハルクやばい。
たぶんまだ序章なんだろう……。

しかしなぁ、けいごくん本当にやばかった。
語彙がUNITから帰ってこない。

シンプルに似合う。それに尽きる。

KEIGOくんは存在がアンニュイだと思うから、メロウで湿度がある曲がよく似合う。
TikTokで見るいとけいのメロくて良いところが詰まってた。

メロウな音楽とは、スローテンポな曲調で、柔らかく心地よい甘さを持つ、うっとりするような楽曲のこと。

Wikipedia

これはもうKEIGOくんじゃん。(?)
KEIGOくんが歌ってたメロディーラインがめちゃめちゃ好きだった。めっちゃよかった……(語彙消失)

早く聴きたい。
ここに来てこんな路線なんだ!って驚きと、龍宮城メンバーが、自らをかっこいいと酔いしれながら披露してそうで、そんな曲をもらっているのが最高だった。

そして毎度のことながら、曲調の変化が多彩すぎる。
いくつかの曲が組み合わさっているよう。
サビでは手拍子してたのに、次のメロディにはどのリズムを取っていいかわからなくなるような。

新曲、完全に龍宮城の曲でしかない。
アヴちゃんが歌ったら…?なんてこと1ミリも想像しないで聴いていた。
それは、私が龍宮城のことが大好きで、龍宮城1人1人の声がすごく好きだからかもしれない。
各々が獲りに来たメロディーラインとの相性も最高だった。
本当に、これ以外考えられないって思いました。

特別を特別と感じる人たちのためのもの

今までも、龍宮城が円陣を組んで気合入れしてるところは見ていましたが、ライブで、生で、舞台上で円陣を組んでいるシーンがあって、それが本当によかったな。

フロアを含め、あのシーンこそFCライブだと思った。

舞台の中央で円になって円陣を組む。彼らはただメンバーだけを感じて、「僕最強」と一人ずつ声を出す。
それをフロアが静かに見守っている。

龍宮城が始まった時には、すでに彼らの関係のかけがえのなさを目の当たりにしていた。

他人が踏み込めない部分があり、見せていない、見えないところにもドラマがあるんだろうと、勝手に感じている。
舞台裏も見せてるんだけど、見せ切らないところがいいなって思っています。
そんな舞台裏を撮影できたのは、間違いなくスタッフさんだから。そこは彼らとスタッフさんだから立ち入れる場所。

そんな大切な舞台裏として見ていた円陣を見せてくれたことに、とんでもない特別を感じてしまった。

ライブのどこにFCライブの特別感を見出すか、に円陣が含まれている気がして。

龍宮城が円陣を組む、その瞬間を見た時に、うわっ………って息を呑んだ。
見ていいんだ、って思わせられて。
そう思った時、自分がすごく龍宮城のことを好きなんだな…と、十分ファンだって自覚はあったけど。

これはまさにFCライブだなと思いました。

龍宮城がFCライブをやると聞いた時、いつだって本気の彼らだから、もしかして普通にライブやるのかな?って予想もしたけど、そうじゃなかった。

特別を特別と感じる人たちのためのライブだった。

同じ事象があっても、どう感じるかはそれぞれで、だからこそ強要はできないもの。
ああ、これを見られるんだと、あの場所に入れたことに価値を感じられて嬉しかった。

龍宮城が円陣を組んだ時、フロア全体に「うわぁ………」と息を呑むような空気が漂ったのも、熱い瞬間だなって思いました。

そういう瞬間がたくさんあった。
すごくいいライブだった。

終わりに

今回、MCも含め全体を通して見た時に、"台本"ってワードが強く浮かんできて、ひとつのお芝居をみているようだった。
ここでいう台本の役割は、決まったことを毎回やるための、予定調和のためのものではない。
魅せるためのにあるもの、というかんじ。

今までのライブでは、彼らが感じた事を自分の言葉で話す姿があった。内臓を何にも包まず差し出すみたいで、痛みすら感じるあの場面、龍宮城でしか見れないと思っていたからすごく好きだった。

それを経て、彼らは今、自分の思いを伝えるために"言葉を使う"ことに重きを置いているのかなと感じました。
内臓を差し出すことを"本心"としたとき、じゃあもうその姿は見られないのかというとそうじゃなくて。パフォーマンスの熱量に、それを感じる。

龍宮城のライブを見るとき、いつも裏切られる感覚になる。何と言ったら良いか迷いますが、騙されている感覚とも似ている。
一方で、RONDOで感じた"有限な肉体をもった人間"が、限界の先に行こうと挑む熱に"本心"を強く感じる。

この二つが天秤に乗っていて、常にどちらにも揺らいでいる、そのバランスがめちゃめちゃ良くて、好きだ。

おそらく、今回のその見せ方は、今後もそうしていくっていうよりは、ひとつの形。
挑戦っていうより、パターンのうちの一つだなって感じた。
龍宮城にとって、ここがとどまるところではない。
でも決まった形を探しているっていうわけじゃない。
こういうこともできる、ああいうこともできると、形作っていく作業が毎回あるな。

そこがやっぱり龍宮城の面白いところだし、マニアックだなって思う。

友人に、「龍宮城はどうやって遊泳区を広げて行くんだろうね?」って言われたとき、バズるとか売れるとか、大衆に開いていくことを思い浮かべて、想像ができなかった。

きっとそうじゃないからだと思う。
でもマニアックなファン層を狙っている感じもしない。

異質なものに対して感じる引っかかりを取っかかりにして、全人類にある人間のコアな部分を刺してくるみたいなかんじがする。

龍宮城のライブのフロアには、奥底で同じ部分を刺されている一見多種多様な人たちが集まるのかなってこの日のライブを見て感じました。


本当に本当に長いnoteとなりました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
お時間をいただいた分、少しでも楽しいものになっていますようにと、思いながら書きました。

もしよければ、また遊びに来てください。
Xで仲良くしてもらえたら嬉しいです。

次回は、GANMI主催のVS舞踏会に行く予定です。
すぐです。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集