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doyoubiというマフィン屋を始めたきっかけの話

doyoubiは鎌倉にあるマフィンの店。

2019年に吉祥寺の井の頭公園近くにあるシェアキッチンで間借り営業を始め、それが土曜日だったので、覚えやすくdoyoubiと名付けました。

最初に店を開いた、井の頭公園近くのシェアキッチン #4(イノヨン)

その後、西荻窪で初めて実店舗をもち、3年弱店を続けたのち、2023年1月に鎌倉で移転オープンしました。


いまは週2日、平日と土曜日に1日ずつオープンしています。

店主のわたし瀬谷薫子は、元々会社勤めの編集者兼ライター。雑誌やwebサイトで記事を企画し、執筆する仕事をしていて、週末限定でdoyoubiを始めたのもそのためです。今はフリーランスで、食や暮らしの記事を書いています。

小さい頃から焼き菓子を作るのが好きで、母の持っていた修道院の焼き菓子レシピ本をみてはクッキーやケーキを焼いていました。この仕事に就く前には町のパン屋で製造の仕事をしていたことがあります。

なのでマフィンを焼くことは、私にとっては仕事と趣味の間のような、平日と休日の間のようなもの。doyoubi(土曜日)にはそんな意味も込めています。

マフィン作りを始めた理由は、世の中に自分の好きな焼き菓子が少ないと思うようになったから。

昔からマフィンやスコーンが好きで、仕事が休みの日は焼き菓子屋めぐりをするのが趣味。取材で新しい街に行けば、帰りに焼き菓子を買い、デスクに忍ばせて残業のお供に食べるのが楽しみでした。

元々あんまり「おやつ」を食べる習慣がなく、3食しっかり食べたい人だったので、私にとっては焼き菓子も、おやつというよりはお腹を満たすためのもの。でも、食事代わりにしようと思うと案外ちょうどいい焼き菓子がないなと感じていました。

バターたっぷりの焼き菓子は、お腹を満たす前に重たさで口が疲れてしまう。
そもそも甘いもの自体それほど得意ではないので、甘い焼き菓子はお腹がいっぱいになる前に飽きてきてしまう。

けれど、焼き菓子(粉を焼いたもの)は好き。パンとはまた違うみっしりした生地感や、ほろほろと崩れる食感、飲み物がほしくなるような、いい意味で口の中がパサつく感じは、焼き菓子の唯一無二のもので、定期的に食べたくなる。(同じ感覚の方、少なくないのではないのでしょうか)

甘さや重たさにやられず、それこそおにぎりのようにむしゃむしゃと口いっぱいに頬張れるマフィンやスコーンがあったらいいのに。

そんなことを思いながらいろんな店の焼き菓子を食べていて、ふと自分で作ろうと思い立ちました。

そんな経緯で作ったマフィンの中身の話は、また改めて書きたいと思います。

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