【開催ダイジェスト】DAY5 想いを伝える仕事術
DAY5を担当しましたSRUSTの吉村尚子です。
10月14日土曜日の9:00から『土曜日の学び舎~わたしたちのウェルビーイングプログラム~』のDAY5「想いを伝える仕事術~広報物制作のポイント・お作法から考えるチームビルディング~」を開催しました。
プロジェクトマネージャーとして、受講メンバーの皆様とこれまでの4回の講座をご一緒してきました。 受講している皆様は、土曜日の朝からオンラインで学ぶことを決意した方々。 DAY5はそんな皆様との研修最後。それと同時に、Webメディアを作る実践編へのスタートの日でもありました。
「シアワセ」の定義がそれぞれ違うように、「ウェルビーイング」の定義も千差万別なはず。 講義の最後には、受講メンバーの「自分にとってのオリジナルなウェルビーイング」」についても考えていただきました。 ご自身にとって大切なことを全力で再確認する姿や、互いの想いをシェアした後の素敵な表情に胸を打たれました。 誰もがウェルビーイングな状態で生きていける世の中にしていくための、第一歩がここにある。そんな心強さを感じさせいただきました。
【「自分じゃない人」とのコミュニケーション】
もともと喜怒哀楽が激しい私は、器用にコミュニケーションをとれるタイプではなく、職場でもプライベートでも、たくさんの失敗や後悔を繰り返してきました。そのような経験を通し、反省したり振り返ったりしながら、自分なり導き出した「心がけていること」を、今回の講義ではお話させていただきました。大切にしたいポイントも人それぞれ違うと思いますが、私の「心がけていること」が少しでも参考にでもなったら嬉しいな、と思っています。 今回お話ししたことは、私にとっての「現状考えられる最善の策」ですが、これがベストとは限りません。私の策をヒントにしていただきつつ、皆様の個性に合った「最善の策」を見つけてほしいです。
【「自分」以外の人は、全員、「自分」とは違う人】
自分と同じ人はこの世に一人としていません。だからこそ、頭の中をできるだけ丁寧に伝える必要がある、というのが私の基本スタンスです。「広報物制作」を題材にしたのは、感覚的な表現や、意思疎通が取りづらい内容が多く含まれるからです。たとえば、テイストを伝える時に使う「ポップ」「渋い」「おしゃれ」などの言葉。これを聞いた時に想起する雰囲気が同じとは限りません。むしろ「まったく違う可能性が高い」と思っておいた方が安全だと思っています。
言葉そのものだけでなく、そこに含まれる要素(その人の考え方、背景、言葉づかいのクセ、などなど)にも思いを馳せ、その上でなるべく誤差を少なく想いを伝え合うための工夫をしていけたらいいなと思っています。
愛と思いやりのある「報連相」を大切にしたいです。
【大事にしている3つのこと】
「自分じゃない人」とコミュニケーションをとるうえで、私が大事にしていること。それは「心理的安全性」「バウンダリー」「アサーティブ」というものです。
①「心理的安全性」
「自分じゃない人」に対して、怖がったり、恥ずかしいと感じたりする必要がなく、みんなが気兼ねなく自分らしくいられる環境。
②「バウンダリー」
「自分」と「自分じゃない人」を区別し、お互いを尊重するための適切な「境界線」。これを侵害することを「バウンダリーオーバー」といいます。私自信も無意識のうちにバウンダリーオーバーしたり、されたりしていると思います。バウンダリーを保つ意識を持つため、「いでよ!我がバウンダリー!」と心の中で唱えてるようにしています。
③「アサーティブ」
「自分」も「自分じゃない人」のことも尊重しつつ、適切に自己主張するコミュニケーションスタイル。自分の意見や感情を冷静かつ率直に伝えることができ、「自分じゃない人」の権利や感情も尊重することができる、そんな「アサーティブな人」に、私はなりたいです。
【名前はモヤモヤのパッケージ】
「心理的安全性」「バウンダリー」「アサーティブ」、これらの言葉の意味を知った時、「自分の中でだけ漠然と感じていた感覚に名前があるんだ!どこかの誰かも同じように感じているんだ!」と、嬉しく思いました。
名前をつけて自分にインプットすることで、「今いるこの場所は心理的安全性は守られているかな」「私、バウンダリーオーバーしてるかも」「アサーティブに提案してみよう!」というように、日常的に意識しやすくなると思います。名前のいうのは、形にしにくい事柄を包んでパッケージしてくれる機能があると思っています。
もし、取り扱いたい事柄や感情にまだ名前がついていない場合は、いっそのこと自分で命名してしまうのもオススメです。同じように感じている人がその名前を見つけて、救われたり喜んだりするかもしれません。
【「自分」とのコミュニケーションで自分を知る】
「自分じゃない人」とのコミュニケーションは、多かれ少なかれ意識していると思いますが、案外、「自分」とのコミュニケーションは忘れがちです。しかし、「自分じゃない人」とのコミュニケーションにおいても、「心理的安全性」「バウンダリー」「アサーティブ」を実現するためにも、何をするにも、「自分の内側」を観察し、自分を知る必要がある、と考えています。
講義の後半では、このプログラム全体のテーマである「ウェルビーイング」をキーワードに、静かに自分の内側を観察していただきました。「ウェルビーイング」とは「身体だけではなく、精神面・社会面も含めた健康(よい状態)を意味する概念」ですが、今回はこの一般的な認識はいったん気にせず、「自分にとってのウェルビーイング」を導き出していただきたいと思いました。
「自分」とコミュニケーションするためのワークを通して「それぞれにとってのウェルビーイング」を導き出していただきました。最後にメンバー全員から「私にとってのウェルビーイング」をシェアしていただき、DAY5は終了しました。
【オリジナルなウェルビーイングを一緒に発信しましょう!】
私は子どもの頃、「何にもぜず、山の中でひたすら木を見つめて生きていたい」と思っていました。でも大人になった私は、収入にはつながりにくいスタイルで美術活動をしていたので、その活動費を稼ぐためにも何かしら働く必要がありました。働き始めた頃は「仕事は人生のオマケみたいなものだから何でもいいや」と思っていました。でも働いているうちに「どうせなら、その働き方も自分の作品として、自分っぽく面白く創りあげたい」と考えるようになり、オリジナリティのある働き方を模索してきました。
「ウェルビーイング」という言葉に出会い、私がやってきたことはまさに「自分にとってのウェルビーイングの探求」だったのだと気づきました。ちょうどこの10月に、「場所を問わずに働けるようになる」というウェルビーイングな夢が一つ叶いました!この夢の最後のひと押しとなったのは、一般的には嬉しくない出来事でした。この経験は、「虎視眈々と理想の未来を狙い続けてれば、想定外のネガティヴな出来事をも味方にできるんだ!」という発見になり、けっこう興奮しています。
今回、皆様が思い描いたウェルビーング。頭の片隅にでもいいので常に大切にしていてほしいです。知らず知らずのうちに、理想のウェルビーイングに近づいていけると思います。間違いなく、絶対に。
このプラグラムに参加していただいた皆様は、「オリジナルなウェルビーイング」「オリジナルなシアワセ」を実現させるスキルとマインドが整いました。ここからは実践編に入ります。Webメディア制作を通して、「それぞれにとってのウェルビーイング」を世の中に撒き散らしてください!