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しゃしん

空が綺麗な時はまっすぐ見れない
あまりにも澄んでいるから
カメラを通さないと見たくない

君が笑う時はまっすぐ見れない
あまりにも笑顔が似合う君だから
カメラを通さないと苦しくなる

美しいものを写そうとする自分の目は
あまりにも汚れていて
フォルダにある君の写真は
本当に自分で撮ったものなのか
たまにわからなくなる

光と影を見るとカメラを向けてしまう
それが美しいと感じるし
人間の心のようにも見える
光のような君に近づけば近づくほど
自分の影が濃くなるのを自覚する
コントラストに怯えてしまうの
影から私の手を引いて
一緒に走ってくれないかな

あなたが太陽なら私は影で
あなたが光でも私は影で
でもあなたから見える私は影ではないでしょ?
ならそれでいい
知らなくていいよこんな私

写真に映る君の笑顔は
私が引き出せているのかな
もしそうなら、
君が私で笑顔になれるなら、幸せだな
君の美しさに触れる勇気のない私だから
今日も私は君のしゃしんを撮るの


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