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#008 変わりゆく過程を本に

おはようございます。今日は「変わりゆく過程を本にする」についてお話ししていきますね。※こちらは全て無料で読めます。


Kindle本でも人気なのが、ノウハウ系です。

「〜〜ことしたら、○○になった!」
「〜〜になる方法は、○○だ!」

ノウハウがうまくいき、自分の未来の姿を想像する。ワクワクする。これが売れる理由のひとつだと思います。

しかし、著者がノウハウを実践する前の「試行錯誤」や「悩んだ過程」などはあまり書かれていません。
どれだけの年月を経て、編み出したのか。どんなところでつまづいたのか。何を考えていたのか。この辺りです。

裏返して言えば、ここにはチャンスしかありません。他の人がやっていませんから。自分が変わっていく過程を物語にしてしまえば、ぶつ切りのノウハウ本よりも圧倒的に面白い本になります。

やり方はシンプル。時間軸で章を分けて、変わっていく様や情景を細かく書いていきます。

ノウハウは思いつけば誰にでも書けますが、物語はあなたにしか書けません。物語から生み出したノウハウ。ノウハウから得た学び。その過程を書いていく。僕の本はノウハウだけに終始したものは、ありません。

ノウハウだけにしたら、薄っぺらい本になってしまいますから


では、こちらの本を例にしていきます。
「断捨離は捨てないで」▼

この物語の内容は、「服を捨てる」ことだけに注目し、主人公が捨てることについて考えながら、スマホで色々調べて気づきを得ていくというものです。

登場人物は基本的に主人公だけ。途中少しだけ女性が出てきますが(笑)

何とも動きのない物語で、移動するのも家・図書館・無印良品のみ。

あとは、ひたすら考え事やスマホで調べ物をするという本当に地味なものです。ですが、物語が進むにつれて「捨てる」ことのイメージが変わっていきます……

そして捨てるという当たり前を疑っていくと、様々なことに気付いていくんです。スゴク簡単に言えば、「捨てるのはよくないよね」で終わってしまう内容です。

11文字で終わるものに、心が揺れ動いていく様をネーーーットリ加えていきました。

この物語で僕が一番重視したのが「面倒くさいから捨てる」が「捨てない」
に心が変わっていく過程です。

これが単なる自己啓発本ですと「面倒くさいから捨てるをやめて⇒捨てないようにしましょう」で終わりです。

この「⇒」部分をより細かく描くことで読者の方にも主人公と一緒に考えてもらいます。

ブツ切りの内容では「ふーん、そうなんだあ」で終わってしまいますが、物語にすることで情景を想像してもらえるんですね。

物語は感情移入し没入感もありますし、目次で自分の必要な部分だけ読まれるということも防げます。

さらにはこの書き方ですと、何でも物語にできますし情景描写できますよね。

気づきや学びを得ていく過程を物語にしていく、というのが今一番しっくりしている書き方です。

もちろん、なかには必要な部分だけ読みたい。という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けては、巻末にキーワードのまとめを作ればOKです。

太文字がある物語。実用書×小説

これは本当にオススメです。

人生で得た学びや気づきを物語にしてみましょう!自己啓発本よりも流れがあって、読みやすいですよ。

以上ドヤツエでした。

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