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パートナーがフリーランス(末端絵描き)になりました
この記事は、私が以前投稿した下記記事の
続きになります。
例えばこの話が
友人とそのパートナーとの話
だとしたら…。
仮に友人からパートナーがフリーランスになるかもなんて話をされたら『やめた方が良い』と、私は自身の現状と真逆の方向のアドバイスをすると思います。将来を考えている相手なら尚更です。時間的・金銭的にも不安定な道に進むべきでは無いのが世間の一般通念です。
しかし、私はパートナーが無職になった時の上記note記事でも書きましたが、私は“カーデザイナー”という夢を諦めた人間にも関わらず、今でもSNSで自動車に関する記事をチマチマと書いたり、デザイン批評をしている有様です。そういう事をしていると『あの時こうしていれば…』と思うのです。この時の心境の女々しくて醜い事たるや。
夢を追える環境が少しでもあれば、やはり蜘蛛の糸は掴むべきなのです。それが千本くじのハズレだとしてもです。
とは言ったものの
いきなりフリーランスの道に
進むって訳では無くて…。
さて、パートナーが職業訓練校の“グラフィックデザイン”のカリキュラムを終えました。残念ながら、岩手県内ではデザインと呼ぶのもはばかる程の"デザイン"要素のある仕事しか見つからず、パートナーが目指した“デザイン専門職”が見つからない日々を過ごしていました。
そんな中、パートナーの友人から漫画家のアシスタントの仕事の話が舞い込んだのです。なんとリモートワークにも関わらず時給1100円です。この時点では岩手県内のアルバイトの時給の平均額を大幅に上回る好条件ですが、依頼主の漫画家さんが連載されている間だけ(短期連載)なのと、常にアシスタントが必要という訳ででも無さそうな為、時間的にも給与的にも不安定な仕事と言えます。
しかし、私はパートナーと相談して『妥協した仕事に就くなら、やりたい事をやった方が良い』とアドバイスをして、漫画家アシスタントの道に進む事を進めました。何より、以前パートナーが無職になったキッカケのように妥協の仕事に就くと、人間関係などで間違いなく再び体調やメンタルを壊すと判断したからです。ならばいっそ“全て自己責任”となるフリーランスの道の方が精神的にも良いと判断し、この決断に至りました。
また、デザインやイラスト、漫画分野の派生として、ペットも含めた似顔絵イラストの作成やコラージュ作品の販売も始める事にしました。これ関しては、職業訓練校のカリキュラムを受けないと知る事も無かった分野です。
実際パートナーがフリーランスの
生活ってどうなの???
3ヶ月程漫画家アシスタントの仕事をする様子を私は横で見ていましたが、週末の夜にいきなりドカッと仕事が舞い込み、しかもそれを明日中に送ってくださいとか、トンデモ案件ばかりで驚きました。よく、漫画家さんが“栄養ドリンクを3本くらい一気に飲んで熱冷まシート貼って目の下にクマを作って作品を書いている”という自分自身のイラストを目にします。私はこれを見る度に『単純にスケジュールを組んでやれば良いじゃないか』とずっと思っていました。しかし、この依頼のされ方を見ると、漫画家というのは、そういうスケジュール管理の生き物なんだなと、横に居るパートナーが夜中に唸りながら漫画を描いているのを見て納得しました。
パートナーがフリーランスとなってからの月収は0〜5万円程度です。また、イラスト依頼は未だに受注0なので、スムーズな滑り出しとは言えません。
幸いにも私もパートナーも旅行したいとか、良い物を食べたいとかそういう考えが無い為、今のところは生活に不自由はありません。
それどころか、パートナーが常に自宅にいるので、仕事の片手間で家事全般もやってくれます。パートナーが無職になった時のnoteにも書きましたが、贅沢な暮らしは出来ませんが、QOLは格段に向上したのです。
見えない事・分からない事だらけ
だから毎日が楽しい
ざっくりと、パートナーがフリーランスになった経緯と、その後の生活を今回はnote記事にしました。私は一般会社員なので、フリーランスに関しては知らない事ばかりでした。それどころか、一般企業では非常識とされるような事が、コチラの業界では常識だったりして、世界の広さ、或いは私の見識の狭さを日々感じます。この辺は、またどこかで記事にしたいなと考えています。
何れにしても、パートナーがフリーランスになった事により、私たちの生活はより一層先の見えないものとなりました。しかし、不自由さ、苦しさは今のところありません。二人三脚の毎日は楽しいというのが正直な感想です。開業届の出し方や他のフリーランスの方達との交流など、お互いに会社員なら知る事も無かった事ばかりで刺激にもなりました。
私とパートナーのこの決断が笑うのか泣くのかやっぱり今もまだ分かりませんが、いつかnoteでこの日の未来をお話し出来る日が来れば良いなと思います。