デス(ファッキン)ストランディングその2
デスストの新作が正式発表されたわけだが、前作がとんでもなくつまらなかったのにもかかわらず期待してしまった。
小島秀夫は本人の快感原則に基づいて作品を作っている訳だが、そのセンスに共感できる人しか彼の作品を楽しめないという欠点がある。
ほんで前作はその快感原則に忠実に作った結果、ひたすら長いカット切り替えなしの映像につまらん長距離配送を組み合わせた悪夢のキメラゲーとなって俺を退屈と絶望のどん底に叩き落としてくれたわけだが、今回はあのトレーラーを観ても分かるように、前作のムービー内には欠片もなかったアクション要素を追加してバイオレンスによるエキサイティングを追加しているように見受けられた(まあ前作は会社1作目ということもあって色々制約があって入れられなかったのやもしれんが。また、今作にしたって押井守のケルベロス・サーガばりに冒頭だけアクションシーンを入れてあとはダラダラムービー、という構成になってもおかしくないのでまだまだ油断はできんと思っている。俺はスターフィールドのような自称AAA級タイトルたちがやらかしてきた誇大広告の黒歴史を忘れていない)。
そういう意味での期待というのはある。もとより小島秀夫のアートスタイルは他の大作ゲームと比較しても独特な造形であり、それにアクション要素を組み合わせたムービーをドカッと陳列してくれれば楽しくてしょうがないはずだと思っていたので、それが実現しそうとなると否が応でもワクワクしてしまう。
さらに新川洋司手がける超絶至高にクールなメカデザイン!機械犬やらメタルギアみたいな移動基地やら瞬間移動忍者やら、ジョーカーばりに顔を白塗りしたヒッグスのデジタルギターテスラガンやら、その全てに「クール」以外の形容が見当たらない。
前作は小島秀夫ブランドによってペイできる程度には売れたようだが、それでもめちゃくちゃ売れたわけではないそうなので、今回は少しばかりの危機感をもってアクション要素とかっこいいメカをぶち込んできたのだろうか。
とまれ、俺の望むものがわんさか出てきたのでここはもう一度一縷の望みをかけて買おうと思う。これがつまらなかったら二度とデスストシリーズは買わないつもりだ。
あと、あの黒い毛穴が気持ち悪すぎて一日中肌をゾワゾワと粟立たせながら過ごしていた。仕事に集中できないから勘弁して……。