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We ride together. We die together. Bad Boys for life.

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』を観る。
 ヤバい。シリーズで1番面白いかもしれない。始まる前は退屈しないか心配だったが、そんな懸念はバッドボーイズ特有の異様なテンポの良さによって500億光年先の彼方に吹き飛ばされた。
 これまでのシリーズの積み重ねが全部この一作に結集してとんでもない面白さを生み出している。つまらんと思ってたフォーライフにもしっかりと意味が付与されてて、シリーズ全ての要素がここに集結するオールスター感がたまらない。
 一つ一つに込められた過去作ネタも楽しく、マイクとマーカスのダイアローグに至っては過去最高に笑えた。マーカスに至っては過去最高にふざけており、「宇宙を支配する」だの「俺は不死身だ」だのスピリチュアル過ぎて不安になるレベル。特に白ワニに「白い黒人差別野郎」と悪態を垂れるシーンは抱腹絶倒である。
 実写トランスフォーマーはもはやマイケル・ベイ以外では満足できないという意味でどうやっても「マイケル・ベイのもの」になってしまった感があるが、ことバッドボーイズにおいては本作によってマイケル・ベイと少し違った路線を開拓することに成功している。
 キャラクターに言及するなら、ハイスクールミュージカルなどに出演していたケリー役のヴァネッサ・ハジェンズが超可愛くて、最近俺好みでないビジュアルの役者が出てくる映画が多い中、こうしたこてこてな可愛さと親しみやすさを持つキャラクターを出してくれたことには非常に感謝している。そういう意味でもバッドボーイズは最近のトランスフォーマーフランチャイズよりも好きである。ブラッカイマー様々というべきか。
 さらにレジー。お前こそアルマンド君と組んで次のバッドボーイズになってくれ。俺はもうレジーが自宅で15人の敵をバッタバッタとぶっ殺しまくるところにとてつもない感動を覚えてしまった。さらにそれを見たアルマンド君が「すげ…」となっているところもたまらない。敬礼。
 
 あとKhaby Lameがカメオ出演していて笑った。最近やたらバッドボーイズコラボしてたのでプロモーションを請け負っていたのであろう。
 マイケル・ベイのカメオ出演に至ってはシリーズ恒例となっており、もはやバッドボーイズユニバースにおけるスタン・リーである。シリーズ立ち上げ人だから当然である(偉人)。
 
 ブラッカイマーによると続編の見込みもかなり立っているそうで、今からどんな映画になるのかとても楽しみだ。
 また、マイケル・ベイが抜けて以降元気がなかった印象のあるブラッカイマー組であるが、アディル・エル・アルビとビラル・ファラーのバッドボーイズ、そして三代目ブラッカイマー門下生ことジョセフ・コシンスキーのマーベリックといった作品を打ち出して完全に返り咲いた感がある。
 今後も彼らブラッカイマー門下生達の活躍に期待大だ。



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