扁平足物語 あなたの足にアーチはありますか?ソールやらレントゲンやら色々書きます
ばーちゃんがいつも言っていた。
「扁平足の男はモテないぞ」
当時は「何言ってんだ?」と思っていたが、大人になった今はわかる気がする。扁平足の男子は運動音痴が多い。やはりどの時代もスポーツ万能男子はモテるものだ。
ばーちゃんのその言葉を思い出して、そっと自分の足の裏を確認してみた。そこに広がるのは、凹凸のない素晴らしい扁平足という草原が広がっていた。
アーチのない足の裏は一つの曇りもなく、屈託のない純粋な雰囲気をかもしだす、そう波一つない穏やかな海を思い出させる。
・・・ばーちゃん、やっぱりすごいわ。言う通り運動音痴だしモテなかったぞ。
そんなことねーわ!
と小声でしかツッコめない私ですが、今日は扁平足に関して書いていきます。
扁平足は百害あって一利なし!と言えるくらい、悪さを働きます。デメリットは何か?息子の治療方法はどうやったのか?結果今の足の裏アーチはあるのか?靴選びは何がいいか?
などなど詳しく書いていきます。是非ご覧ください。
扁平足のデメリットなどなど
息子の状況をお伝えする前に、扁平足の情報あれこれまとめておきたいと思います。足の裏のアーチ、めっちゃ大事だわ!
ダウン症は扁平足が多い
アップ君は大阪医科薬科大付属病院の整形外科に通っていました。
整形外科の先生が、やっぱりダウン症児は扁平足が多いとおっしゃっていました。
その原因はわからないようですが、低緊張だから?関節が柔らかいから?踵が小さいから?骨が短いから?
なんだかよくわからないですが、とにかく扁平足の子が多いようです。そしてアップ君もその一人だった。そして私も扁平足仲間(汗)
そして二人とも運動音痴だしモテないです。
一般的には6歳〜7歳でアーチができあがる
実は生まれてから小学校入学までは、扁平足の子が非常に多いそうです。そして骨が成長をしていった小学校入学ぐらいから、だんだん足のアーチができてくるそうな。
ダウン症児は健常児の半分の成長スピード。6歳で扁平足解消と言うことは・・・12歳まで解消しないってことですね。オーマイガー。一番走り回る小学生の頃に扁平足とは。
扁平足のデメリットは?
調べれば出るわ出るわ、扁平足からくる様々な悪玉。
ダウン症の子って筋力が弱いので、普通でも太りやすいじゃないですか。学校卒業したら一気に太る子いますよね。うちの子もきっとそのタイプ(汗)
扁平足なら余計に太りやすいって。
そして厄介なのが外反母趾(がいはんぼし)。足の形が「くの字」になるような状況ですね。
実は学生時代の友人が外反母趾で、靴選びとか大変そうでした。運動も苦手でしたし。
うーーん、これはちょっと厄介すぎて、早急に治さなければ。
治し方
基本はソールを入れてアーチを作っていく。
アップ君が4歳の頃作ったソールがこちら↓
アメリカではこんな可愛いソールがあったりします。家の中でも常に身につける子がいるそうですよ↓
ブログでソールの紹介をしたときに、こんなダイレクトメールをもらいました↓
え?ソール作るって聞いたことないってお医者様いるの?と私が不思議に思うくらいです。
皆様も障がい児に強いドクターを見つけてくださいね。もしかしたら○○医者に捕まってしまうかも〜(汗)
アップ君の場合
彼は3歳になるまで歩きませんでした。やっと歩く形になったのが3歳1ヶ月。その時の動画がこちら↓
周りのダウン症を持ったお友達はほとんど歩いていたので、もしかしたら扁平足だからかな?と疑ったのですが、確認したらしっかりとアーチがある。私と比べても遥かに綺麗なアーチがあるんです。
福岡の病院で診てもらった時も、「そんなに心配することない」と言われて安心していたのも束の間・・・
5歳の頃、大阪医科大の先生に診てもらいました。
レントゲンを診て先生が一言↓
扁平足なんかい!!こんなことならもっと早く作っておきたかったな。
どおりで運動音痴でモテないわけだ。
作っている時の様子
ギブスをつけるためにサランラップを巻かれるアップ君↓
そこから骨の位置をペンでマーキング↓
これ絶対こちょばい!こちょばがりーの私は絶対に無理だわ。アップ君もこちょばくて絶対に暴れているんだろうな〜。半泣きなんだろうな↓
もう廃人となっていました(笑)
そしてギブスはほどなく出来上がり↓
型枠を外す作業にとりかかります。先生がノミを片手にギブスを切っていきます。そしてそのノミを後ろから押すアップ君↓
そのイタズラは自分に災いが降りかかるぞ(汗)
出来上がりがこちら↓
こんな感じでソールが作られるので、参考になれば嬉しいです。
靴選びが大変
そしてソールを入れて出かける日々が始まるのですが、靴選びが大変!
彼がよく履いていた靴が、ど定番・ナイキのダイナモシリーズ↓
何足か持っていたのですが、これソール入れると足の甲が入らないんですよ。もうパンパンで絶対足先に血が巡ってない!鬱血してるんじゃないの?って思うくらい足の甲がパンパン。
1つ大きめのサイズを買おうとしたら、ブカブカすぎて、逆に歩けない。
色々試した結果、この靴に行きつきました!ニューバランス↓
足の甲のベリベリ(マジックテープ)の部分が広くて、甲の部分だけ広げられるんです。マジックテープ型の靴はあれど、ニューバランスが一番ベリベリが広い。
ベリベリって言っちゃうところがおっさんですよね(汗)
支配(ソール)からの卒業
♪この支配からの卒業♪ 思わず尾崎豊歌っちゃうくらい、嬉しかったのが2021年5月。7歳の頃のアップ君。
この日も定期検診で大阪医科大の整形外科へ行きました。
そしていつものようにレントゲン室へ向かうアップ君。
レントゲンを見て先生が一言。
え?本当に?
実はソールがサイズアウトして、それ以降つけていなかったんです。先生も新しいソールを作らずに経過を見ようと言ってくれたので。もう1年は着けずに過ごしていました。
そして、扁平足解消ですって!
左足のレントゲン↓
右足のレントゲン↓
詳しく書くと、①の骨と②の骨が直線で結ばれたら、扁平足の解消で問題ないのだそう↓
足の骨だけではなく、足首から膝にかけても綺麗な状態なので、当然ハイカットもいらないとの事。
滑舌も悪いし、性格もひん曲がってるし、顔も悪ガキ雰囲気の彼ですが、足の骨だけは綺麗!今度から彼の強みは”足の骨の綺麗さ”って答えることにします。
でもよかった。扁平足が治って。
こうやって彼も無事、小学生に上がって扁平足が治るのでした。
でも扁平足が治っても運動音痴でモテないのは変わらなかった・・・
ばーちゃん、モテないのは扁平足のせいじゃなくて、天性の才能やったわ。
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