くつを手づくり 二日目
二日目。木型に シューベースを釘で止めます。前足部のMPラインの中心と 爪先とそれぞれ19mmの釘で止めて爪先の方向に倒します。
くつの革を木型に被せるために 山羊革と豚革の間を広げて水をスプレーします。そしてまず、踵の足首上のところ、革とシューベースを合わせて釘を打ちます。
くつの内側になる豚革を 木型に合わせて被せ、てのひらで馴染ませました。
ほんとうは シューベースがはみ出さないように合わせるのですが。この釘は折り曲げずに置いておきます。
馴染ませたら先端からワニでつりこみ。
まるで餃子の皮のようにひだが寄ります。
土踏まずには19mmをウエストのラインを出して二本打ちました。前足部には8mmの釘を打ちます。あとで抜くけれど開くので底とのキワキワに しっかり打ち込みます。前足部分には五本くらい。このときに打った釘を数えておくのは大事なんです。
豚革を開いて黄色のボンドを豚革とくつ底の外周に塗り ワニを使って豚革をくつ底の周囲につけます。根本から2、3mmはシワがないのがいいそうです。ワニで叩いたら釘を抜きます。(本数を確認する。)
次に爪先の形を保つことと補強をかねて 先芯を貼ります。
ここでも革を漉きますが 薄くて柔らかい革を漉くのは難しくて とも先生がやってくださいました。
前足部に先芯を置いてアタリをつけておきます。ここで使うのは 黄色をしたボンド。
手で馴染ませ貼れたらくつ底部分にはみ出す先芯はカットしてしまいます。
くつ底と豚革とのすき間に 同じ豚革をギンメンを上にして、埋めて高さを揃えます。これはナカブツといいますが、なぜか埋める革が小さくてパッチワークに。(笑)
つま先、踵にできた餃子のようなヒダも平らに包丁で漉きます。
MPポイントから後ろに山羊革を上にめくり上げて木工ボンドを塗る。コルクの部分。
先芯にアクアセメントを塗る。先芯を堅くして形を整える役目と補強にもなる。
後ろ足首の山羊革の重なり部分を釘を抜いて木工ボンドで止め、もう一度釘を打つ。
山羊革を型に被せて水スプレー。まず、左右45°くらいに引いて 甲のラインを出す。向きを変えて持ち、後ろに引いて足首からウエストのラインを出す。
ワニでつりこみをして19mmで革の一番外端を押さえる。
両面ともトコメンの厚さ3mmの牛革で底とソールを繋ぐ革の型をとる。一枚取ったら反転させて左右になるように。親指側の印は二本線。
くつらしくなってきましたょ。わくわく!