落とし物をしたのに。
先日、午前の仕事を終えて 慌ただしくタクシーで移動したときに皮のカードケースを落としてしまった(らしい)。
遅めのランチ会食をして 帰宅する時になってその、カードケースが見当たらないことに氣付いた。(遅っ!)
そういえば ランチのお店に着く頃に 心当たりのない番号の着信があったのだけれど、もう会食の時間だったからそのままにしていた。
もしかしたら その日に乗ったタクシーのドライバーさんがくださった電話かも?と恐る恐る折り返し掛けてみた。
穏やかで優しいトーンで 出られた方は 「カードケースを拾いました。名刺が入っていたので 電話を掛けました。K駅の○○ビルにいるので来てくだされば渡せます。」と。
そしてそのビルへの道案内もわかりやすくしてくださった。
私の手元には 淡路島の長手長栄堂のオレンジピールにベルギーチョコレートをコーティングした小さな箱。それをささやかなお礼にしてもらおうと決めて K駅から指定のビルへ向かった。
カードケースを手に現れた方はマスク越しでもお人柄が伝わるような青年でした。
素敵な方に拾ってもらえてラッキーでした。
落ち着いてからスマホを見ると、ショートメッセージも送ってくださっていました。(氣付くの遅っ!)
お礼のメッセージを送って届いた返信には…。
「なんと頂いたお礼ですが、いつか淡路島にいったら買うぞ、と、思っていた長手長栄堂のオレンジピールのチョコでびっくりしたんです。まだ中身はみていないのですが。ああ、きっとあれだ❗ってひとり驚いていました。
ありがとうございます。念願かないます。」って!
たまたま手にしていたオレンジピールのチョコ、たまたまカードケースを拾って名刺から連絡をしてくださった偶然。
落とし物をして 少しへこんでいたのが
なんだかほっこり、温かな氣持ちになりました。