死とキャンディについて
まんだらけが放つwebコミック誌「ボヘミア」にわたしが2012年から描いてきた漫画シリーズ「死とキャンディ」が1夜から連載されることになりました。
昔描いた作品が再びこうして日の目を浴びることができるなんて本当にありがたいことです。
「死とキャンディ」は傷ついた魂をもつ子供たちが夢を彷徨うお話です。
一話完結型で描きたい話ができた時に描く、というスタンスで10年間描いてきました。現在15夜までストックがあります。
今月掲載された「やさしい男の子」は2012年に描いたものです。
当時のままの画像では読みにくいので画面を再編集しました。
それを抜いても昔に描いたものなのでどうしても絵は拙いです。
しかし表面的なことは置いといて初期の死とキャンディには独特の輝きがあるように思えます。
かつての自分の漫画を編集しながら思ったのですがこの10年でなくしていったものが初期の死とキャンディには詰まっているのです。
こんな純粋な魂を持つ漫画は今のわたしにはもう描けないです。
ある意味精神のタイムカプセルです。
かといって今の作品が悪いというわけでもなく、なくしていったものがあるように得たものもたくさんあります。
まず、話数を重ねるごとに絵や編集が上手くなっていきます。
そして作者が年を重ねたことで描くことができたお話もあります。
まさに自分の人生と密接につながっている漫画シリーズであり、わたしのライフワークと言っても差し支えないと思います。
10年間の成長も楽しんでいただければ幸いです
知ってる人には懐かしく、知らない人には新しく。
そんな漫画になれたらいいなとおもいます