硝子のお友だち
web漫画誌ボヘミアにて死とキャンディ12夜「ひとりの女の子」が公開されました。
永遠に終わらない遊びを続ける女の子のお話です
今回のお話では「ガラスの兵隊」という人たちが出てきます
ピカピカで綺麗で例え粉々になっても女の子を守ってくれます
この人たちの元になったのは児童の時に集めていたガラスのお人形たちです。
夜店で売られていた2cmほどの、大きくても3cmの小さな人形たちでした
犬やねこ、ウサギや天使…
夏が来るたび増えていきちょっとしたコレクションになっていきました。
ガラスの繊細なお人形なのですぐに壊れます。
本来ならケースに入れて飾っておくのがふさわしいお人形です。
ですが幼いわたしはぬいぐるみや他の少女人形たちと同じく観賞用ではなく「お友だち」として対等に遊んでいました。
歩かせたり馬車に乗せたりしているとすぐ割れたり首が取れたりします。
その度お医者さん役の人形と「手術」を施します(接着剤でくっつける)
ガラスの断面で切った指から血が出て、接着剤と混ざり合いました
それもなんだかこの子は自分のものという証に思えて切った指の痛さも忘れてしまうのでした。
そして首が歪んだガラスのお人形たちはまた遊びに付き合わされるのでした