見出し画像

伏線回収の予知夢


さよならイノセンス

幼少期に繰り返し見た悪夢の一つに「自分以外の人間の気が狂い話が通じなくなる」というものがある。

例えばこう。
遠足から帰ってきたら家族の様子がおかしい。
意味のわからないことを叫び変な動きで暴れていて手に負えない。
例えるなら「不思議の国のアリス」の不思議の国の住人たちをもっとおかしく凶暴にした感じ
もちろん話は通じない。どんなに元に戻ってと懇願しても

怖くなって町の人たちに助けを求めるも皆同じく気が触れている
自分だけが正気で狂った町に一人で取り残される
自分の泣き声で目が覚める


…わたしは繰り返されたこの悪夢が、いつか正夢になってしまうんじゃないかと危惧している。
町が狂ってしまうんじゃない
逆にわたし自身の気が触れてもう誰とも話が通じなくなってしまったら…
自分は狂ってる認識がないからこれ以上の孤独はないと思う

十数年越しの予知夢だったとしたら…
こんな恐ろしい伏線回収はない

正気を保たなきゃ

いいなと思ったら応援しよう!