予防できるよ、妊娠高血圧症候群
妊娠中にかかりたくない病気や症状は、いろいろありますが、中でもよくかかりやすくて、でも絶対にかからないほうが良いのは、
妊娠高血圧症候群(Preeclampsia)です。
日本語では、子癇前症(しかんぜんしょう)又は妊娠高血圧腎症(にんしんこうけつあつじんしょう)とも呼ばれていますね。
Preeclampsia(子癇前症)は、これよりももっと重症なEclampsia(子癇(しかん))の一歩手前、という感じです。
英語で「Pre」は、「その前の」という意味を持ちます。「本格的な子癇の前の」症状、ということですね。
日本では、これら両方をひっくるめて妊娠高血圧症候群と呼ばれているようですが、前までは妊娠中毒症とも呼ばれていました。
子癇前症(Preeclampsia)の症状は、大きく分けると3つあり、
● 浮腫み
急に浮腫むことが多く、過度の浮腫みで、なかなか治らないもの、特に顔、脚、手足。
● 高血圧
140/90以上
急に上がったりすることもあるので視界がおかしくなったり、頭痛がしたり、気分が悪くなったりすることも。
● 蛋白尿
食べたものとは関係なく、尿にタンパク質が出る。
これらの症状が重症になると、Preeclampsiaどころではなく、本格的なEclampsia(子癇:しかん)となります。
Eclampsia(子癇)となると、けいれん発作、呼吸困難、視覚障害、意識消失、等、となり、母親にとっても、赤ちゃんにとっても非常に危険な状態となります。
その為、Preeclampsia(子癇前症)の症状が出て、治まらない場合、症状が悪化して子癇(しかん)になる前に、陣痛促進剤を使ったり、帝王切開で赤ちゃんを早く出すことが一般的となっています。
時期的に早過ぎるけど、出産させないといけない場合は、赤ちゃんの肺を早期で発達させる為に人口ステロイドホルモン剤を使うこともあります。
もちろん、血圧を下げる為の薬も飲まされます。(これは根本原因の解決にはなってはいないのですが…)
Preeclampsiaになりやすい要素は以下のようなものと言われています。
● 初産(妊娠後期に発症しやすい)
● 双子以上の妊娠
● 産婦の高年齢
● 肥満
● 糖尿病
● もともと高血圧気味
● 腎臓関係の病気を持った人、持っている人
でも、予防は可能です!
今日は、予防について書きたいと思います。
意外な予防法もありますので、現在妊娠されている方や、まだ妊娠していないけど、安全な妊娠生活を送りたい、という方は、是非お読み下さい!
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