【3】わたしが出会った大切な相談相手
同胞さんの目つきや言葉が乱暴になり、時に物を投げたり、物にあたったりすることが増えてきていると、母親からまた連絡がありました。
そこでわたしは、自治体が設けている臨床心理士相談をひとりで行ってみることにしました。
すると、とても親身に話を聞いてくださる臨床心理士さんに出会いました。
母親を連れて行かなかったのは、スケジュールが合わなかったのもありますが、わたしの心の内も聞いてほしいという思いがあったからです。
今までの経緯を伝えると、情報収集をしてサポステへ相談に行ったこと、母親からの辛い話を受け止めていること、心理士さんはまず、わたしのことをとても労ってくださいました。
わたしもしんどいんだなと初めて自覚し、その労いに涙してしまいました。
そして心理士さんは、すぐに実践できそうなアドバイスをくれました。
そのアドバイスを母親に伝え、母親が同胞さんへチャレンジしてみましたが、あえなく撃沈している様子でした…
でもここで終わるわけにはいかない。
心理士さんがわたしにしてくれた話を、両親にも聞いてもらい、今後の同胞さんとのコミュニケーションの参考にしてほしいと、父親も連れて3人で、この心理士さんのカウンセリングルームを訪れました。
すると心理士さんは、両親の前でわたしのことを改めて労ってくださいました。
そして、これはきょうだいが何とかして解決できる問題ではないことも両親に伝えてくださいました。
その言葉に、また涙が出ました。
わたしのことを理解して代弁してくれたことが、本当にありがたかったのです。
以降、わたしが行き詰まりを感じた時に本音を話せる大切な方として、
ときどき面談の時間を作ってもらって、話を聞いていただいています。
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