(13)『ヘビ』さんのおしゃべり
この世に誕生したみんなの、おしゃべりシリーズ(13)回目。
こちらは16番目の方、『ヘビ』さんのおしゃべりです。
VOICE-16 『ヘビ』~通る我が道行く末知らず~
「スネーク」と呼ばれる私。
さりげなくつたって生きている。
私はいつの間にかこの形になった。
さりげなく何かにつたって生きてきた。
そうしたらこうなった。
私は色々なものを纏いながらつたっている。
人の落としたものだ。
妬み、苦しみ、惑い、欲、などなど。
私はそれを絡め取りながら地の空気を掃除している。
私はそれをうろこに収めている。
太陽に干されて剥がれ落ちる頃にはきれいになっている。
大掃除の時には一気に剥がれる。
私は大きくなる。
もっと大掃除できる体になる。
茂みは私の寝床だ。
頬を伝う雫が私の使命を誇りと讃える。
嫌うがいい。
そしてその思いを捨てるがいい。
私が拾おう。
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