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想いをカタチにするときに念じている言葉は、ありますか?

昨日の午後は、全国各地から集まった仲間と
久留米市の田主丸(たぬしまる)
というエリアを訪問しました。人口は、3600人ほど。
「楽しく生まれる」が語源という、「田主丸」それだけで、もう素敵です!

去年の7月、豪雨で筑後川が氾濫し、浸水被害が多く出たエリアです。

拙著『イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880』の出版元
あさ出版さんの九州エリアのご担当Gさんがお住まいの場所でもあります。

「山苞(やまづと)料理の浄安(じょうあん)」さんでお昼のご膳。



昼食時の風景

その後、すぐ近くの「紅乙女酒造」さんの見学が目的でした。
昭和53年に福岡県久留米市田主丸町に創設された「紅乙女酒造」は、
世界で初めて「ごま」を使った焼酎を製造した酒蔵です。 


紅乙女酒造の前で
漫画家 江口寿史先生のイラストの入った樽

林田春野(はやしだ はるの)さんが、
当時「誰もが憧れる洋酒に負けない、香り高い酒を造る」ことを目指し、
周りの大反対を押し切ってというより、「頭がおかしくなった」
といわれながら、65歳の時に、地元の●●銀行から●●億円の融資
受けて創業。95歳まで、生涯現役でご活躍されました。
いまでこそ、女性蔵元や女性杜氏は、市民権を得ましたが、
当時は、蔵内に女性が入れないような封建的な社会。
日本の醸造業界では、かなり特異な先駆者であり、女性革命家です。

注:昭和60年の「プラザ合意」前ですから、1ドル360円の
固定レートの時代。「誰もが憧れる洋酒」ということば、
伝わりましたでしょうか?

蔵の設計にあたっては、幹部社員に出張でフランスのシャトー見学に
行かせたり、世界的なコニャック レミー・マルタンと同じ、
醸造機をフランスから空輸したり。


アランビック棟 フランスから空輸した蒸留器

製造工場や保存倉庫も、無機質なコンクリートではなく、
教会のようなステンドグラスやバラのエッチングが施されていたり、
創業者 春野さんのアーティスト気質の
側面もうかがい知ることができました。

蔵内を隅々まで案内してくださり、最後にレアなお酒の試飲の
機会をいただいたのが、営業部長の山崎稔さん。
最初はものすごく「おっかない」感じ。「がんこ寿司の親父」風情でしたが、最後は熟成感?が出て丸みのある柔らかい人物像に変わっていました。 

一番右が、非売品の23年樽熟成の麦焼酎。
色が出ているので、現行の酒税法上は「リキュール」になります。
市販品から非売品まで
貯蔵庫内も特別に入れていただきました
帝国ホテルの社長をつとめられた藤居寛氏(2013年没)のサイン 


リッツ・パリのバー 「ヘミングウエイ」の伝説のバーテンダー
コリン・ピーターさんのサインも 
こちらは琉球甕に保存された古酒

 

これが20石のホーロータンク(1タンク一升瓶で2000本の貯蔵)

 

蔵内にある古民家レストラン
製造所や倉庫の窓。ステンドグラスがこんな装飾

 紅乙女さんの公式HP
熟成古酒をより高く売るために、もう少し、
林田春野さんのライフストーリーを使って
ブランディングすればよいのに、と個人的には思いました。

どんな思いで、この蔵を立ち上げられたのでしょうか?
どんな思いで、事業をつづけられてきたのでしょうか?

まさか、「開けゴマ!」のような安易なことばでは、
ないと思いますよ(笑)知らんけど。

あなたが想いをカタチにするときに、
念じている言葉は、ありますか?

(九星気学)酒造=七赤金星 郷土料理=二黒土星
ゴマ=二黒土星 女性起業家=七赤金星 ブランディング=四緑木星

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