聖なる山が教えてくれたこと
今回の記事にご興味を持ってくださり、ありがとうございます!
今日は山の日ですね。
今日がお休みの方も、そうでない方もいらっしゃることでしょう。
朝晩は、少しづつ過ごしやすくなってきたようにも感じます。
今朝、友人から届いたお題は、
>『「山」の思い出』でよろしくお願いします(‾▽‾)
>山の日とは、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。
> 2016年にできた、比較的新しい祝日です。
>長い歴史を持つ海の日が祝日になったことで、
>山岳団体や自然保護関係者から「山の日も制定したい」
>という希望があり、祝日になりました。
ボクは、スキューバーダイビングや海釣りが趣味。
趣味が高じて、一級船舶免許も勢いで取得したのですが(苦笑)
ほとんど山に登らないんですね。
今回のお題が届いて、「困ったな~」と脳内をぐるぐる検索していたら、
15年前に登った特別な山のことを思い出したので、その経験を記事に
書こうと思います。
目に触れたあなたに、 何か、響くところがあればうれしいです。
2009年の5月のことです。
かねてからずーっと行きたいと願っていた
世界遺産のひとつ
南米ペルーのマチュ・ピチュ遺跡に
行くことができました!
1日400人の入場制限がある、
マチュ・ピチュの正面にそびえる聖なる山
「ワイナ・ピチュ」にも登ることができました。
※記事トップの写真が、標高2693m。
朝霧に包まれたワイナ・ピチュです。
『聖なる予言』というベストセラー本があり、
これを読んだ2000年のころから
ずっと行きたいと望んでいた場所でした。
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成田からロサンジェルスを経由してペルーの首都リマに入り、
そこから国内線でクスコへ。
高山病っぽい頭痛と闘いながら
オリャイタイタンボという町から
さらに列車で、マチュピチュのふもとの村
アウグス・カリエンテスに入り、そこで一泊しました。
アウグス・カリエンテス
スペイン語で「熱い水」という意味です。
村で唯一の温泉。
硫黄のにおいが強い、ぬるい温泉に水着
でつかりながら、ボクは思いました。
当時の日記から
「直線で結んでも、曲線で結んでも、
最後は己の行きたい場所にたどりつけばいい」
とメモあり。
旅は人を詩人にしますな。(^^)
朝4時すぎに村を出発して、マチュ・ピチュへ。
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そして今回は、個人旅行だったので、
団体ツアーでは行くことのできない、向かい側の山
ワイナ・ピチュにも登ることにしました。
マチュ・ピチュを案内してくれたのは、
クーバ(Cuba)という名のアゴ髭をたくわえた
風格ある年配のペルー人ガイド。
ツアー客は、世界中から集まった15人ほどです。
※(旅のヒント)英語がある程度できる方は、
現地の英語ガイドのツアーに参加するのがオススメです。
世界中の旅行者とトモダチになれます。
またそのトモダチを”つて”に彼ら彼女らの国を
訪れるという楽しみも増えます。
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クーバのガイドの仕方は一風変わっていました。
ほかの若手ガイドと違って、
入り口に近い遺跡から順番に案内することはせず、
わざわざ、最初に一番遠くの高いところまで、
われわれを、さんざん歩かせた後に後戻りするのです。
彼のことば。
★「物事は まず全体を見渡せる場所に
立ったのちに、細部を味わうことが大切です」
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ほかの観光ガイドがすれ違うたびに、皆、彼にあいさつや会釈をします。
有名人なんでしょうね。
遺跡を歩きながら、
クーバは参加者一人づつの動きをよく観察しています。
自分のガイドの説明の中に質問やクイズを交えて
お客さんをうまく巻き込んだり、
どんなタイプのお客さんにも頭の中に
「そう、そう。」という納得のいくお話の仕方
(Yes Set=イエス・セット*)をしたり、
説明の中に、VAK(視覚・聴覚・体感覚)のことばを
ちりばめたりと、かなりのコミニュケーション・スキル。
NLPとか、コミニュケーションセミナーとか
お金払って学んだことないだろうに。すごいわ。
【例】* 今日のこの記事の冒頭の4行の書き出しが、
Yes Setの例です。
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この方、並みのガイドではないね。
彼のことば。
ツアー参加者の自尊心をくすぐることばを
巧みに織り交ぜ、マチュ・ピチュガイドとしての
自身の誇りをにじませています。
●「いまから4000年前、インカ文明時代
ここは、次世代のリーダー育成のためのコミュニテイだったのです。」
●「だから世界中で選ばれた人しか、ここマチュ・ピチュに
来ることはできないのです。」
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ボクは最初は一人でガイドブックを片手に、
マチュ・ピチュを回ろうと思っていました。
クスコの旅行会社でスタッフが熱心に勧めた
この「マチュピチュ遺跡の入り口」での
現地集合・現地解散のスペイン語&英語のガイドツアー。
アイルランド・ベルギー・中国・アメリカ・ドイツ・スペイン・
オーストラリア・・・世界各国からのゲストが15人。
2009年のことでした。今だと、中国人旅行者は
もっと増えているのでしょうか。
2時間のマチュ・ピチュのガイドの終了後、
ゲートのところで別れぎわ、これから個人でワイナ・ピチュを
目指す人へのアドバイスを受けました。
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ワイナ・ピチュに登るための【必需品】は4つです。
・飲み水を2リットル
・帽子
・歩きやすい靴
強い日差しの中、険しい山道を歩いて
片道2時間から2時間半かかります。
そして、
・「Inca Spirits(インカ・スピリッツ)」をご準備ください、と彼。
インカ・スピリッツ?
とっさにアルコール度数50度くらいの「気付け薬」のようなお酒を
イメージした飲んべえのボク(照)
???
インカ・コーラなら知っているけどね。(^^)
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クーバのことば、
「2時間半の道のりも、インカ・スピリッツだと15分で登れます!」
一同
???
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●「インカ・スピリッツとは、得たい結果やゴールを
まず心の眼で見ることです。」
●「古代のインカの人たちはこう考えてきました。
すべてのものごとは、2度達成されるのです。
最初は、心の中で。そして2度目は現実世界で。」
なるほど!
いわゆる、いま「成功法則」といわれるもののひとつを、
4000年も前に古代インカの人々は知っていたんですね。
みんな、このガイドの話に眼がキラキラです。
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「今日、世界中からここマチュ・ピチュに来ていただいたみなさん。
ようこそ!マチュ・ピチュヘ。
みなさんは、何年か前に、いつかマチュ・ピチュに
来たいと思って、ガイドブックを買ったり、
インターネットで写真を見たり、
(※まだネットにyou tubeなどの動画コンテンツが少ない時代です)
友人の話を聞いたり、人の書いた旅行記を
読んだりしたのではないでしょうか?
そしておそらくご自分が、マチュ・ピチュに立っている姿を
何度も心の中でイメージされたのではないでしょうか?
そうです。そうなのです。
だからみなさんは、【いま、ここ】にいるのです。
みなさんは、それぞれのお住まいの国にいて、
まず最初に心の中で、いつか南米の、ペルーの
マチュ・ピチュに立つ姿をイメージされた。
そしてそれを旅のプランへと移されたから、
いまここ、つまり今日、2009年の5月5日
南米ペルーのマチュ・ピチュに立っておられるのです。
おめでとうございます!
どうぞご自身の足で、インカ・スピリッツを持って、
ワイナ・ピチュをお楽しみください。
私のガイドはここで終わります。
どうぞこの先も素晴らしい旅を!
どうぞ素晴らしい人生を!
(注:クーバは、松崎しげる風ではないです。笑)
神のご加護を。
ありがとうございました!」
わきおこる大拍手とブラボーの声。
この人、マチュ・ピチュのガイドをしながら、
世界中から来る旅行者に
人生の歩き方をガイドをしている
のだな、と感じました。
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ガイド=導く人、導くもの
自分の人生、誰に、何に導かれるかも大切ですね。
ちなみに、ボクはワイナ・ピチュ頂上にに登るまで、
日ごろの運動不足がたたり、途中4度息が切れて休憩しました。 (苦笑)
後から登ってくる旅行者たち、
頂上から戻ってくる旅行者たちが、
「Inca Spirits!」と口々に励ましてくれました。
そして、苦労の末、ワイナ・ピチュの頂上に上ったときの喜び。
ある意味、この旅が「最高のセミナー」になりました。
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ペルー人ガイドの教え、古代インカ人の教え。
ワイナ・ピチュという聖なる山からの教え。
「すべてのものごとは、2度達成されるのです。
最初は、心の中で。そして2度目は現実世界で。」
お盆休みが始まったばかりです。
よき日々の旅を!
※マチュ・ピチュから戻ってきた当時は、
いろんな友人にこの話をしていました。
今日はじめて目に触れた方にとって何かの
インスピレーションになればうれしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
Inca Spirits(インカ・スピリッツ)
(九星気学)山、パワースポット=八白土星
旅行=四緑木星
インスピレーション=三碧木星、八白土星